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遺跡発掘師は笑わない 15 榛名山の荒ぶる神 (角川文庫)
榛名山噴火で埋もれた集落遺構から、徳川埋蔵金と思しき千両箱が出土。中には古墳時代の埴輪まで入っていた。しかし無量は、遺物を前にしても全く反応しない自身の右手に強い不安を覚...
遺跡発掘師は笑わない 15 榛名山の荒ぶる神 (角川文庫)
遺跡発掘師は笑わない 榛名山の荒ぶる神
05/23まで通常704円
税込 352 円 3ptこのセットに含まれる商品
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商品説明
榛名山噴火で埋もれた集落遺構から、徳川埋蔵金と思しき千両箱が出土。中には古墳時代の埴輪まで入っていた。しかし無量は、遺物を前にしても全く反応しない自身の右手に強い不安を覚える。〈鬼の手〉を失った自分は何者か−。【「TRC MARC」の商品解説】
宮内庁職員の降旗から、海外で新たに起ち上げる発掘派遣事務所への移籍を打診された無量は、迷いながらも群馬の発掘現場へ赴いた。
学術調査が目的だが、依頼人は無量の〈鬼の手〉に期待し、わざわざ指名してきたのだという。
発掘現場である、榛名山の噴火で埋もれた集落遺構からは、徳川埋蔵金と思しき千両箱が出土し、大騒ぎに。
なんと中には古墳時代の埴輪が入っており、マスコミも取材に押し寄せる。
しかし無量は、宝を前にしても全く反応しない自身の右手に強い不安を覚えていた。
これほどのものが埋まっているというのに、右手は全く熱くならなかったのだ。
〈鬼の手〉を失った自分は、いったい何者なのか――。
しかも無量を狙う民間軍事会社GRMの動きも怪しく……!?
日本中を発掘する大人気歴史ミステリ、待望の新刊!【商品解説】
目次
- 序章
- 第一章 日本のポンペイ
- 第二章 〈鬼の手〉は死んだ
- 第三章 迦葉山の天狗
- 第四章 天明三年の奇跡
- 第五章 アズマテラスの鏡
著者紹介
桑原 水菜
- 略歴
- 千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。
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電子書籍
鬼の喪失
2023/03/13 10:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
無量の右手が発掘にあたっても何の反応も見せなくなる。忌み嫌っていたはずの鬼の手の力がいざなくなってしまうと不安に襲われる無量。
謎が謎を呼び幾つもの勢力が各々の目的のために動き、無量を始め萌絵や忍たちは何もわからない状態のまま否応なしに事件の渦中に巻き込まれ次巻へ続く。
紙の本
無量、右手パワーを喪う。
2023/01/07 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第15巻。舞台は群馬榛名山麓の噴火埋没遺跡。右手のパワーを喪失した無量が発掘した千両箱から事件が始まる。群馬県の噴火遺跡では浅間山麓鬼押出しが有名ですが榛名山も過去は活発に噴火し、今でも伊香保温泉の恵みをもたらしている。周辺で出土した甲冑を纏った武人の遺体はあまりにも有名。避難の時間も無かっただろうが、ノブレス・オブリージュかなとも思う。さて、無量のみならず、JKの動きも不穏さを増し降旗と忍の無量争奪も活発になるし、萌絵も武道に専念すべきか逡巡するなど人間関係も動くなか上巻終了。さあ次巻へ進もう。
紙の本
古墳大国に埋まる千両箱
2024/01/05 21:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
榛名山といえば伊香保温泉に行ったときに見たことがある。
緑に覆われたバランスの良い山だったと思うが、古墳時代後期である六世紀に大規模な噴火が何回も発生した活火山だったそうです。
今回はその榛名山の噴火による火砕流で埋もれた古墳時代の集落遺跡を発掘しようと、大学の学術調査にカメケンのスタッフと地元の発掘会社が手を組んで仕事をすることになったという設定だ。
ポンペイの遺跡も発掘したことがある災害考古学が専門のイタリア人アルベルトが客員教授として参加していて、埋もれた遺跡が「日本のポンペイ」であることを強調しています。
群馬県は古墳大国で古墳時代には東日本一力を持っていたとされる国もあり、大豪族も多かったため墓も多く副葬品の埴輪が立派だそうだ。
日本の国宝や重要文化財に指定されている埴輪の45%が群馬産、しかも独自の進化を遂げたらしくバリエーションが豊かだと言われれば博物館に行ってみたくなる。
温泉天国だと思っていた群馬の新たな一面を知りました。
古墳時代の遺構を掘るぞとはじまった発掘ですが、早々に千両箱らしきものを掘り当てる。
それがSNSで徳川の埋蔵金だとバズってしまったことから、記者や野次馬が殺到して大騒動になります。
昭和の時代から徳川の埋蔵金ってカルト話的に語られてきたけれど、今でもそんな話で盛り上がるものなのか。
そこから幕末の渋川卿学という学問の話や小栗上野介の話も出てきて興味深い。
問題の千両箱はというと、CT検査で中に埴輪と七鈴鏡という鈴飾りが周りについた銅鏡が入っていることが判明します。
だが赤天狗の面をかぶった女に箱を開けると榛名山が爆発すると警告されて、事態は一気にきな臭くなっていく。
怪しい車に山道であおられたり、千両箱が紛失したりと何者かが妨害してきています。
そんな中カメケンの発掘師のエースであり主人公の想い人でもある西原は、これまで遺物が土に埋まっていると右手が熱を持ってくるような感覚で感じ取れていたのだが、その超能力のような感覚がなくなってしまったとお悩み中。
そして主人公の萌絵はこのまま発掘コーディネーターの道を歩むか、これまで趣味として打ち込んでいた武術の道を究めるかでこちらもお悩み中。
いろんな悩みと謎を抱えたまま後半へ突入します。
群馬で温泉と埴輪巡りをしたくなりました。