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商品説明
「隠し砦の300人」「時計じかけのおれんち」「羊たちの親睦」…。きりえ画家・高木亮が作った名作映画のパロディをブックカバーにした「偽本」のストーリー、原作映画の概要などを収録する。『新潮45』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
2021年8月刊行の『きりえや偽本大全――名作文学パロディの世界』の映画編。
『隠し砦の三悪人』が『隠し砦の300人』、『時計じかけのオレンジ』が『時計じかけのおれんち』、『羊たちの沈黙』が『羊たちの親睦』等々、各国の有名な映画作品名をもじった切り絵と、そのもじりから連想される架空のあらすじをまとめた作品集です。
きりえや高木亮のファンや映画マニアはもちろん、映画を少しかじった程度の人やこれから映画を観ようと思っている人にも映画の魅力を伝えられればと思っています。
シネマガイドとしての機能を果たすため、各章末には原作映画の概要も掲載。
ほか、読者の方々にご協力いただいた推し作品アンケートや、おすすめ映画チャートなど、すみずみまで小ネタを詰め込みました。【商品解説】
目次
- Chapter1:邦画 1950~60年代
- Chapter2:洋画 1940~50年代
- Chapter3:洋画 1960年代
- Chapter4:洋画 1970年代
- Chapter5:邦画 1970〜90年代
- Chapter6:洋画 1980年代
- Chapter7:シリーズ① タイ人&イソディ・ジョーンズ
- Chapter8:英語圏以外 ドイツ・フランス・イタリア・香港・北欧
- Chapter9:シリーズ② 00ヘブン&ジョージ三部作
- Chapter 10:洋画 1990年代
著者紹介
高木 亮
- 略歴
- 〈高木亮〉1971年香川県生まれ。きりえ画家。独学できりえ制作を開始。「きりえや」を名乗る。大学図書館や書店で「偽本展」をおこなう。著書に「12か月のねこ切り絵」「きりえや偽本大全」など。
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紙の本
名画パロデイと侮るなかれ
2023/02/26 23:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sakuraんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「酔犬」など「そんな映画はない!と思う!」名画タイトルを一挙掲載。前作「きりえや偽本大全」のときから待望していたシネマ版である。「グラビアのロレンス」”いいぞもっとやれ!”など、相変わらずの笑激作品が目白押しで笑いが止まらない。
おおもととなった「偽本ブックカバー」を一枚一枚購入していた時代から「きりがない・・・いっぺんに読みたい」と切望していたが、ついにこうやって願いが叶い、編集者さんと出版社さんに感謝である。前作に続いて、また読者はがきを書かないと。書いてよかったなぁ。
紙の本
このセンス、笑いごとじゃありません
2022/11/11 07:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高木亮さんの『きりえや 偽本シネマ大全』は、二重に楽しめる一冊だ。
まず、書名に「きりえや」とある通り、高木さんはきりえ画家で、
表紙の書影でわかるように「切り絵」を楽しむ本なのだ。
切り絵とは、紙を切り抜いて台紙に張り付けて見せる作画のことで、
かなり昔から作られている。
高木さんの場合、思わず笑いをさそうデザインになっていて、
それだけでも十分楽しめるはずだ。
もちろん、「切り絵」の楽しみを倍増させるのが「偽本」、
つまりはパロディの方だ。
この本では映画作品のパロディで、
単に作品名だけをもじっただけでなく、
あらすじまで嘘でこしらえてしまう念のいれようなのだ。
紹介されているタイトルだけでもいくつか抜き出してみよう。
(本物の映画は何だか考えてみよう!)
「椿さん十浪」「王様と和田氏」「代打ニック」「猿の学生」
「2001年普通の旅」「土器をなげる少女」・・・などなど
全部で82作品という圧巻。
私のイチ押しは「シャトー市」。(大笑いしました)
作った高木さんは「波乱含みの制作」だったようだが、
読者はひたすら笑い転げ、時にはうまいもんだと感心し、
さらには「切り絵」の巧さにたまげる。
そんな楽しい読書だって、アリだと思う、よ。