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紙の本
遺跡発掘師は笑わない 16 榛名山の眠れる神 (角川文庫)
榛名山噴火の災害遺構から出土した千両箱が行方不明に。萌絵は「強心隊」に行きつくが、根城に軟禁されてしまう。一方〈鬼の手〉を失った無量は、遺物の声を聞くこともできず、無力感...
遺跡発掘師は笑わない 16 榛名山の眠れる神 (角川文庫)
遺跡発掘師は笑わない 榛名山の眠れる神
05/23まで通常726円
税込 363 円 3ptこのセットに含まれる商品
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商品説明
榛名山噴火の災害遺構から出土した千両箱が行方不明に。萌絵は「強心隊」に行きつくが、根城に軟禁されてしまう。一方〈鬼の手〉を失った無量は、遺物の声を聞くこともできず、無力感を嚙みしめていて…。【「TRC MARC」の商品解説】
榛名山の噴火で埋もれた災害遺構から出土した千両箱が行方不明に。
独自に調査していた萌絵は「強心隊」と名乗る集団に行きつくが、なんと根城に軟禁されてしまう。
彼らの目的は一体――?
一方〈鬼の手〉を失った無量は、遺物の声を聞くこともできず、無力さを噛みしめていた。
さくらとミゲル、建設会社棟方組の面々も揃って千両箱の捜索にあたるが、「高屋敷」という男をリーダーとする謎の集団に阻まれてしまう。
頼りの忍も、千両箱盗難の参考人として警察に連行されてしまい……。
天才発掘師は、このピンチをどう切り抜ける?
「開ければ山が噴火する」という千両箱を奪取せよ!
神の眠る火山をめぐる、壮大な歴史大河ミステリ。
イラスト/睦月ムンク【商品解説】
目次
- 第一章 強心隊の密命
- 第二章 高屋敷史哉
- 第三章 十曜紋の旗のもとに
- 第四章 博徒と御神鏡
- 第五章 厳穂御魂
- 第六章 祈るが如く光らしめ
- 終章
著者紹介
桑原 水菜
- 略歴
- 千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。
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紙の本
東照宮の御神体に迫る
2024/01/05 21:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
榛名山を舞台にした発掘と事件の話の後編です。
古墳時代の遺構を掘る予定だったが幕末の千両箱を掘り当ててしまい、しかもその千両箱が盗難にあってしまう。
強心隊を名乗る集団に襲われたり、千両箱を取り戻しに行った主人公の萌絵が半分誘拐されて脅迫にあったりと事件は深刻さを増していきます。
カメケンからは発掘に派遣されたエースの西原、山形から出てきたさくら、長崎からきているミゲルという発掘員チームに加えて主人公の萌絵と西原の幼馴染の相良がコーディネーターとして参加しており、まるで修学旅行のような雰囲気だ。
地元の発掘会社である棟方組も、榛名山を攻めていた走り屋集団がそのまま会社となったという設定でGT-Rや180SX、インプレッサにランエボを乗って発掘現場へ集合してくる。
往年のスポーツカーらしいが、車は走ればいいし重要視するのは燃費と安全装置がついているか、自動運転上等と思っている人間にとってここは興味ないところだった。
自分には縁のない世界なので興味はないが時代は重なるので昭和生まれには意味は分かるけど、本作のターゲット層と思われる平成や令和しか知らないコスパ重視の車離れ世代が、山攻めとかドリフト走行とか言われて意味わかるのかな。
これまで若者向けのラノベだから作者も若いのかと思っていたが、この作品でおそらくカメケンの社長と同年代の人なんだろうなと思うように。
まあ発掘系の内容が面白いからどちらでもかまわないけど。
千両箱に入っていたのは七鈴鏡でしたが、千両箱を奪い萌絵を誘拐したという集団は九鈴鏡を見つけ出して渡すようにと要求してきた。
どうやら九鈴鏡を狙っている黒幕はそれを海外コレクターに売りたいようですが、幕末の頃の家訓を今でも忠実に守っているよりはご先祖や地史への興味、もしくは遺物を闇ルートで売りさばいて大金になるという動機の方が現実的な気がする。
徳川家康を祀る東照宮の御神体の話も出てきて気分は一気に古墳から江戸へと移る後半戦でした。
公園の中の神社としか思っていなかった上野の神社も東照宮だということを本作で認識しました。
そして「千両箱をあけると榛名山が爆発する」という言い伝えの真の意味も判明してなかなか面白かった。
神社の由来や御神体も調べてみると面白そうです。
電子書籍
榛名山事件の解決編
2023/03/13 15:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後にすべての謎が解け「この箱を開けると山が噴火する」の意味に隠された真実には震えた。
過去の因縁から敵味方が入り乱れ、諦めの悪いJKだけではなく久しぶりにコルドも暗躍しミステリーにスリルとサスペンスまでが加わり、特にカーアクションは見逃せない。
無量は右手の不思議な力を失ったままだが、純粋に掘ることへの気持ちを思い出して掘ることを楽しみ、萌絵も気持ちが吹っ切れ変わらない生活が当分続きそうだ。
紙の本
榛名山麓噴火埋没遺跡後編
2023/01/17 05:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第16巻。榛名山麓噴火埋没遺跡後編。喪われた九鈴鏡(現実には見つかっていない)を巡る争奪戦も佳境。徳川埋蔵金の由来となった幕末の一連の動きも加味し状況が二転三転するスリリングな物語。久し振りにコルドの暗躍で、スケールが大きくなって良し。ただ国内の首魁の目的がショボいかな。様々な考古学文献学の知見が飛び交うので、読み流さず現実の知見にあたりつつ読むと面白さ倍増かも。また180SXやGTRなど往年の名車が度々登場し国内メーカー隆盛の時代が懐かしい。無量の右手パワーも回復の兆し。次巻刊行が待ち遠しい。