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紙の本
できることならスティードで (朝日文庫)
著者 加藤 シゲアキ (著)
逃げるように、パリへ。祖父を見舞いに、岡山へ。こうして僕は旅に出た−。旅がテーマの作品全15編をまとめた著者初のエッセイ集。“旅する”掌編小説3編も収録。〔2020年刊に...
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商品説明
逃げるように、パリへ。祖父を見舞いに、岡山へ。こうして僕は旅に出た−。旅がテーマの作品全15編をまとめた著者初のエッセイ集。“旅する”掌編小説3編も収録。〔2020年刊に加筆し、再構成〕【「TRC MARC」の商品解説】
大阪やパリ、スリランカ紀行から、学校に行く意味を考える「小学校」、故ジャニー喜多川氏への思いを綴った「浄土」まで、広義の旅をテーマにした著者初のエッセイ集が待望の文庫化!
著者文芸誌初連載のエッセイ15編と"旅する"掌編小説3編に加え、文庫版には、新たに文庫化に際しての思いを著者が書き下ろした文庫版あとがき「刊行から二年を経て」、さらには作家の朝吹真理子氏による解説も収録! 単行本同様に著者撮影の写真を使ったカバーも単行本からデザインを一新します。
【本の内容】
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この作品で加藤シゲアキさんを知ることができて良かった
2023/08/23 19:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
(いつもと違う環境に身を置く的な意味での)旅をテーマにしたエッセイ集。逆張りオタク的思考であえて避けてきた加藤シゲアキさんの著作だったんだけど、謙虚さと誠実さがよく表れてる良いエッセイだった。朝吹真理子さんのも解説でその点に注目してる。物書きの思考だと旅の中で起きた面白いことを軸にして書きたくなるものだけど、著者はその章で取り扱う場所・他者・引用する言葉に敬意を払ってるからこそ、"自分"を軸に置くことをせず、一歩引いた書きぶりがブレない。それでいてそっけなくない温かい文章が書けるのはある意味、独特な才能だと思う。
あと、合間に収録されてる南京錠を題材にした4編のショートストーリーも程良いボリュームで、かつ短編小説として面白い。最終章の「未定」はエッセイと思わせておいて創作に切り替わるシームレスな作品で、このエッセイ集を締めくくる文章としてこれ以上のプロットはないのではと思わせる美しさだった。