紙の本
タイトルが秀逸
2023/03/02 12:38
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
そして、イラストがかわいくて、いろんな国のことわざがかわいい。これはもう、本好きの友だちにプレゼントする定番になりそう。
紙の本
見開きで一つだが、情報量は多い
2023/01/23 17:40
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
金井真紀さんが「世界」で連載した世界のことわざ紀行をまとめた一冊。絵はもちろん、肩に力の入らない(けどなかなか示唆に富む)文章が魅力的だ。
見開きで一つの国(言葉)ことわざが、ごく短いエッセイと絵で紹介されているので、どの部分からでも読みやすい。
限られた文字数の中に、学べる情報量は多く、一石何鳥も得られたような感覚になる。
紙の本
頭にベレーを、巡れ世界を
2023/04/03 00:45
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
挿絵付き、見開き2頁で、
世界中の様々な地域の言語の
諺を紹介する、という趣旨の本です。
少数派民族の言語が幾つも
扱われている点は大変好ましいのです
けれど、日本語訳の方は少々残念。
特に、当該言語の単語を単に
片仮名書きしただけのもの、例えば、
チャペラ、ビーンなど、を無造作に
和訳文に挿入するやり方は、
まるで翻訳放棄のようで失望しました。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの「猫でテーブルを拭く」のインパクトにひかれ読んでみましたが、これを超えるフレーズは残念ながら無かったかなと思います。世界の様々なことわざを集めていますが、私には「なるほど」というレベルでした。読み込みが浅いのか。
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金井真紀さん待望の新作、やっと手にした(2023/1月)
末尾奥付ページの、著者紹介欄にある
任務は「多様性を面白がること」 が最高。
そしてこの本でもその任務を忠実にオペレーションしておられる。脱帽。
まずもって、各ページ、ことわざをその地域の文字、しかも金井真紀さんの筆による文字で書かれていてその地域のことわざや文化がわかる素敵なイラスト、特に私が好きなのはことわざ日本語文タイトルの上の小さなイラスト。すべてのことわざすべてのページが滲み出る金井真紀ワールド。多様性を多様性なんていわなくてもハミングや鼻歌やスキップで体得されたような感じ。
表紙タイトルにもなっている、フィンランドのおばあちゃんの猫ふきんページが一番衝撃的で心に刺さった。フィンランドに息づくsisu の精神とはなんぞや。困難に粘り強く立ち向かう勇敢さ、フィンランド魂。
なんか猫ふきんのページからこんな知識を得るとは!
1939年ソ連との冬戦争、白い服のスキー部隊、火炎瓶ゲリラ攻撃、軍馬ならぬ軍トナカイ、、、、やり方はいくらでもある、というのが猫ふきんイラストが表すことわざなのだが、こういう人達は発想豊か人生も国も豊かであろう。
岩波月刊誌世界のグラビアでことわざの惑星として掲載されたものが本になったとのこと。岩波やるなあ!鈴木千佳子さんという方のブックデザインも素敵な一冊。
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2023年7冊目。
世界各地のことわざを、カラフルなイラストで紹介しています。
相変わらずイラストも魅力的だし、現地の文字もかわらしくデザインされていて、絵本感覚で読めちゃいます。
世界中、その土地の風土や生活文化に根付いた言い回しがあって楽しい。言い方は違うけど、日本と同じ考え方のことわざもあるし、そもそも考え方が違うのもあるし、面白いです。
あと、文字を持たない言語もたくさんあるんだなと今更ながら思いました。
文字ではなく、人々が語り継ぐことで根付いていることわざなんて、なんて素敵なんでしょう。
表題のことわざは、フィンランドのもの。
おばあちゃんにテーブル拭きにされている猫を思い浮かべて、ほっこりします。
プレゼントする本としても良いなと思いました。
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世界36言語のことわざが、ほんわかとしたイラストとその言語の文字(文字をもたない言語もあるが)と発音(カタカナ書き)を併記して紹介されている。
月刊誌『世界』(岩波書店)に連載されていたものをまとめたもの。
見開きで1言語、全79頁と薄くてあっという間に読み終える分量。
けれど、その中に詰まった世界は広く、想像力を刺激してくれる。
ことわざを媒介にしながら、それぞれの言語、民族にまつわる歴史が見える。
侵略者たちは言葉を奪う。日本による沖縄への標準語の強制・方言札、台湾では日本統治下の日本語教育とその後の中国による台湾語の禁止、スペインのフランコ政権によるバスク語やカタルーニャ語の弾圧などなど。
そうした歴史にも思いを寄せながらも、著者のほんわかとしたイラストと、ことわざ自体のもつ面白さが、楽しめる愛おしい書。
おすすめです。
どのことわざも良いけれど、一番笑えて普遍的なことわざを最後に、一つだけ紹介。
カタルーニャ語/スペインのことわざ「よく食べ、しっかり糞をすれば、死は恐るるに足らず」
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年末の新聞の広告にでてたタイトルと表紙イラストがあんまり可笑しかったのでアマゾンですぐ注文したら今日配達されてきた。
世界各国の言語とことわざをイラストと文章の1ページずつで紹介する絵本みたいな一冊。
正月のテレビみながら読むのに最適な一冊でした。
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ひとつひとつのことわざをじっくりひしひしと噛み締めるには丁度良い分量。
読み始める前は36コしか載ってないのか…なんて思いもしたけれど、ことわざそれぞれに寄せられたイラストとエッセイをゆったり楽しむにはこれがベストオブベスト。
各地域の気風や人柄がきちんと伝わってくるような、金井先生のことばのチョイス加減が絶妙で本当に素晴らしい一冊だと感じた。
〈風をたべる〉(p38、39)…「旅をする」という意味のマレー語のことわざ。一番好き。「ちょっと風たべてくるわ」って出掛けるのカッコいいね。話されているマレー半島周辺といえば交易の大要衝なので旅に来る人出る人が盛んだったんだろう。明日からすぐ使える素敵フレーズ。
〈鼻が邪魔だと思う象はいない〉(p18、19)…「他人から見たら大変そうでも、本人は苦にならない」という意味のズールー語のことわざ。余計なお世話、心配ご無用、みんな違ってみんないい、みたいな大らかな視点を持ちましょう。金井先生の日記のひとことがツボすぎる。
〈良いことをしたら水に流せ〉(p52、53)…「善行の見返りを求めるな」という意味のアルメニア語のことわざ。いつまでも昔の自慢や過去の手柄にしがみついてないで、さらさらと流れるように生きたいものです。『ムーシュのトナカン』という本については初めて知った。ちょっと調べてみたい。
〈卵は石とは相撲をとらない〉(p56、57)…「自分より強い者と喧嘩するな」という意味のウォロフ語のことわざ。言葉そのまんまの戒めもそうだし、自分が卵なのか石なのか、相手は石なのかダイヤなのかを見定められる的確で冷静な判断力を備えることが肝要、という至言。無茶な喧嘩をふっかけたら取り返しのつかない大怪我をするかもよ、というすごく良い心構えでは。
〈あとがき〉の’サンスクリット語で牛を表すことば’のくだりも目から鱗。
ことばって超面白いですね。
定期的にまた開きたくなるような本でした。第2弾・3弾もぜひ続いて出して欲しいです。
1刷
2023.1.20
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図書館新刊コーナーより。
海外のことわざの本。
タイトルにもなっていることわざ(言い回し?)の意味が全く想像できず、読まなくてはいられなくなった。
意味を理解した後、猫の立場をまるで考えていないことに気がついた。
布巾くらい用意しよう。
言語の歴史に軽く触れられているのも、とても勉強になる。
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著者が世界中から採集
してきた、
あれやこれ選りすぐり
の諺。
本のタイトルになって
るのはフィンランドの
諺。
やり方は幾らでもある
という意味。
ニャンコでテーブルを
拭く。
発想にビックリですが、
何かに行き詰ったとき
思い出したいです。
解決策は一つじゃない、
意外な所に道はあると。
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おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った
世界のことわざ紀行
金井真紀
∞----------------------∞
タイトルのことわざが気になりすぎて読みました。ことわざの由来とか、お国事情みたいな話も面白かった。
☆表面に振りかけたパクチー(タイ)
中身はともかく、表面だけ取り繕う。
☆「やり方はいくらでもある」と、おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った(フィンランド)
意外なところに道がある、解決策はひとつではない。
☆きのこと名乗ったからには、籠に入れ(ロシア)
言い出したことは最後までやり遂げろ。
☆タコのように死ぬな、シュモクザメのように死ね(ニュージーランド)
タコ→歯向かうことなく死を選ぶ。シュモクザメ→命尽きるまで抵抗する。
☆風を食べる(マレーシア)
旅をする
☆良いことをしたら水に流せ(アルメニア)
善行の見返りを求めるな。
☆雌鴨、米びつに落下(台湾)
不運と幸運は予測不可。悪いことの後には良いことがある。
☆絨毯の寸法に合わせて足を伸ばせ(イラン)
身の丈にあった暮らしをしろ。
☆よく食べ、しっかり糞をすれば、死は恐るるに足らず(スペイン)
2023/02/24 読了 (図書館)
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お国柄なことわざやどこも一緒だね的なことわざ。字を見てるだけでも面白く絵がまたかわいい。ルーマニアの「面と向かって緑色のことを言う」は全く分からなかった。思っていることを素直に言うことだって。
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端正で可愛らしいイラストと、著者のおおらかなお人柄が伝わってくるリラックス感満載のミニエッセイで綴る、世界のことわざの本。
ことわざは、民族の、その民族が使う言語の歴史に大きく関わってるんだな、と思う。
どの民族も当然のように苦労の連続で、その中でも、その民族の言語の灯を消さないように尽力されてきた方たちがいるのですね。
表紙の【「やり方はひとつではない」と、おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った】は、フィンランドのことわざ。
意味は「意外なところに道はある。解決策はひとつではない」。
映像で想像すると笑っちゃいます。
でも、おばあちゃんに言われると説得力ありそう。
猫には迷惑だけれどね。
もし、外国の方に、「日本のことわざ教えて」って聞かれたら何を教えようかな。
可愛らしくてインパクトのあるもの―――うーん、【へそで茶を沸かす】とか。
著者の金井さんはこの本の自身のプロフィールに「多様性をおもしろがること」が“任務”と記されている。
私も、おもしろがっていけたら、と、心から思う。
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金井真紀さんの本は『戦争とバスタオル』に続いて二作目。ことわざを紹介する文章は豆知識あり実体験あり、ユーモアや温かみがあって楽しいのだがなにより素晴らしいのは現地の人々を描いたイラストとそれぞれの言語でデザインしたことわざの表記。タイ語、アムハラ語、シンハラ語などなど‥文字そのものがすごくカワイイ!カタカナでどんな風に発音するのかも書いてあるので、思わず声に出して読んでしまった。目次や地図も楽しい。