恋とそれとあと全部

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【友達だけど、違う生き物】片想い男子と、ちょっと気にしすぎな女子が、一緒に夜行バスで行く?不謹慎な?目的の旅。夏休みに思いがけず訪れた特別な四日間。

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青春恋愛小説を書かせたら天下一品の住野よるさんの登場です。なんとデビュー10作目と言う記念碑的作品、「めえめえ」と「サブレ」のひとなつの不謹慎の旅と言う謎めいた旅、サブレのおじいちゃんもいい味出してる。読んであなたも穏やかな気持ちになって下さい。

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どっちの主人公も好きになれず、、めんどくさいというか悪趣味というか、ストーリー的にも好きじゃなかったけれどいつの間にか読み終えてた。色んな意味で住野よるさんらしい昨日なのでファンの方はたまらないのでは

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若いってめんどくさい
ってことを思い出した
なんでも「わたし○○だから」って枠にはまりたくないくせに型を決めがち
前回より読みやすいのか、もういいと思いながらも1日で読んでしまった
けど、今回の設定はこじらせすぎだ

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片思い男子とちょっと気にしすぎな女の子っていうのが、なんだかすごく可愛い。
高校の下宿生同士だから、単なる友達を超えて家族に近い感じになって、その上で好きになるっていうのがいいなと思った。
悪いところも含めて受け入れあえたら、長続きしそうだし。
青春！が溢れていてよかった。

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最後めえめえがフラれてしまうのかなと心配だったけれど、サブレに想いが通じてよかったなと思った。
2人のやりとりが清々しくて、読んでいて楽しかった。

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感想
ワクワクしつつ胸を締め付ける恋の浮遊感。バスの中でも目的地についてからも。見えているのはお互いのみ。例え周りで何が起きようとも。

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男女の関係のみならず、人と人との関係が多様化している現代でサブレとめえめえの関係性に救われる人が多くいると感じました。物語の主軸にもなってくるサブレの性格を、サブレの両親は受け入れることができなかったが、めえめえは受け入れることに抵抗がなく寧ろその性格に惹かれているという比較が良かったです。行間を読むことや、相手の反応を伺い空気を読みながらコミュニケーションをとることが当たり前になっている世の中で、相手と向き合い誤魔化さず真っ直ぐに言葉を伝えるサブレに私は惹かれました。

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片想いしてる人、したことある人どちらも共感必須の傑作でした。最初は違和感でしかなかっためえめえとサブレという絶妙なあだ名も、2人の距離感を上手に表しているように思えてくる。
片想い中のめえめえの心の描写が、すごく共感できるわけだが、特にサブレとの予定が入った時、相手の気が変わって予定がなくなるんじゃないかと当日まではずっと不安なあの気持ちを、上手に描写できていて、住野よるさんすごいなって改めて思えた。

か「」、く「」、し「」、ご「」、と「」で感じた青春のドキドキ、ワクワクを改めて感じる形になった。

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なんかめんどくさい二人だし、青春時代って、恋愛に限らず、いろいろ拗らせちゃうもんだったかもしれないけど、もうこの手の話は要らんなーwww

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住野よるさんの作品はいつも大事なことに気付かせてくれる。
当たり前のように大切なことを、長い時間をかけてたくさんの文字で教えてくれる。

『どんなに有名なものもマイナーなものも、全員好きな部分とか理由って細かく違うと思うんだよね。かっこいいとか感動するって大きな言葉に区切ってるだけで』

今回好きだったのはこの言葉。

好きの理由を自分なりに言えるようになりたい、好きなものだから。