侯爵令嬢の嫁入り ~その運命は契約結婚から始まる~
著者 七沢ゆきの(著者) , 春野薫久(イラスト)
両親を失い、財産も奪われ、『廃屋令嬢』と笑われながらも、誇りだけは失わず生きてきた令嬢・雛。彼女のもとに、冷酷で美貌の実業家・鷹が現れる。自らの復讐のため、家柄を利用させ...
侯爵令嬢の嫁入り ~その運命は契約結婚から始まる~
商品説明
両親を失い、財産も奪われ、『廃屋令嬢』と笑われながらも、誇りだけは失わず生きてきた令嬢・雛。彼女のもとに、冷酷で美貌の実業家・鷹が現れる。自らの復讐のため、家柄を利用させろと契約婚を申し出る鷹に、雛はある願いの成就を条件として、名ばかりの花嫁となることを受け入れた。 敵の多い鷹との生活でも、雛は両親から継いだ教養と感性で困難を切り抜ける。彼女の仕立てた服の噂が社交界に広まると、鷹の事業の助けにも繋がった。雛の賢明な生き方は、凍っていた鷹の心も少しずつ変えていって――。
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人の噂はあてにならない
2023/05/04 22:11
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読人不知 - この投稿者のレビュー一覧を見る
閨閥は家系に箔をつける為の婚姻を介した契約なので、古い時代の上流階級では寧ろ恋愛結婚よりも当たり前に行われてきました。
お見合いを介さない強引な政略結婚が斬新。扉を開けて五分足らずで成立した超スピード婚。しかし、蓋を開けてみれば帯の通りの展開で、看板に偽りなし。
雛さんは、儚げでいながら、芯があって自分の主張はきちんと通す強さが魅力的。
侯爵家の家格の威力は絶大。お飾りの妻として居るだけでも充分、鷹さんの目的に適って役に立ちます。
それでも、妻として、彼の役に何か立ちたいと頑張る辺りが、けなげでかわいいです。
意外と商才があるのもわかって、単に将来は良妻賢母だけでなく、鷹さんの事業パートナーとして重要な存在になりそうな予感。「着物リメイクドレス」で画像検索すると、イメージが掴みやすくなります。
叔父さんが激しく気色悪かったです。ガムを踏んだようなねっちょり感。
その分、鷹さんの良さが際立ってラストでホッとしました。
鷹さんは周囲から冷酷だと言われがちですが、情に流されず公平公正に評価した結果、プラス評価を受けられなかった人々のやっかみのような気がしました。誰かと比較する相対評価や、身内や知り合いへのお気持ちプラス評価を排した絶対評価は平等ですが、前者ふたつを求める人々からは冷たく見えます。
異母妹の春華さんは、性格が悪くなくても普通にお断りしなければならない禁断の恋。盲目を通り越して危険領域ですが、当人にはその自覚がない点も恐怖度が高いです。
人々に恐れられる末路を辿った社会的に死んでそうな父上と二号さんの安否が気に懸かります。
進展が丁寧で良い
2023/08/19 10:53
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親が亡くなり親類に全て奪われ、名ばかりの爵位しかなかった没落令嬢の雛。
冷酷と評判の鷹と利害で契約結婚する。
最初はビジネスライクな距離感だったが、雛の教養や機転に助けられた鷹が雛に興味を持ち気遣うようになり、雛もまた鷹に惹かれていく。
契約結婚の王道ラブロマンス。
鷹の目的であるお家騒動の方は、一巻で一人ずつ候補が退場していく感じなのかな?
設定も主役二人の関係の進展も王道テンプレだけど、強引さがなくて自然に惹かれ合うのが良かった。
続きを楽しみに待ちます。