- 販売開始日: 2023/04/07
- 出版社: 徳間書店(Chara)
- レーベル: キャラ文庫
- ISBN:978-4-19-901094-1
僕たちは昨日まで死んでいた
絶望に囚われ、死に執着する人間が放つ不吉な甘い香り――交通事故で兄を亡くして以来、「死の匂い」を嗅ぎ取れるようになった月島(つきしま)。「死」を漂わせる人間とは極力関わり...
僕たちは昨日まで死んでいた
08/08まで通常748円
税込 524 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
絶望に囚われ、死に執着する人間が放つ不吉な甘い香り――交通事故で兄を亡くして以来、「死の匂い」を嗅ぎ取れるようになった月島(つきしま)。「死」を漂わせる人間とは極力関わりたくない…。そう思っていた矢先、経営する飲食店の改装工事で、若い職人の佐埜(さの)と邂逅!! 精悍で鍛えられた肉体は生命力そのものなのに、なぜかあの匂いを纏っている!? 警戒する月島だけれど、工事後も客として店に現れて!? ※口絵・イラスト収録あり
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再生のヒントをくれた一冊
2024/04/08 13:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mface - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公2人の生い立ちの辛さに胸を打たれ涙がにじみました。
そレを乗り越えていく中で二人の心根を変えていく流れの中に散りばめられた言葉に感動。
自分も頑張れば、今のつまらない人生を変えられそうな気がしています。
心持ちが変われば再生できる!!
出会えてよかった一冊です。
うまいこと中和
2023/10/09 06:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KoLe - この投稿者のレビュー一覧を見る
筋は暗い、それぞれ引きずってるものが重くて暗いのに、折り紙とおにぎりというほんわかアイテムで相殺されているのがすごいなと思います。読んでて気持ちが沈んでも、おにぎりの具と折り紙の形を想像してすぐ浮かんできます。
ゲイだのストレートだのを明確にしてない設定が新鮮でした。出会ってなるようになってそこに性別が関係していないというのが素敵だと思いました。
まさにタイトル通りの話
2023/06/16 06:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
特殊能力を持っているりくが主人公の話ではあるが
内容はファンタジーではなくシリアス
他人の「死」の香りがわかるりく
そして「死」の香りをさせている左官の佐埜
二人が出会い、交流を持つのだが、
二人とも抱えているものが人の死にかかわるもので重い。
「出会うまで、二人は生きていなかった」
の言葉通りなのだ。
栗原は人として壊れている存在。
(モラハラだし!)
そんな栗原が壊していくりくの抱えている秘密
こいつが元凶ではあるのだが、
いなければ再生できなかったのではとは思います。
でも世の中の害悪ですので、今後が怖いかなと。
その後のりくの母親の状況はちょっとご都合主義的でもやもやもするのです。
そう簡単にはとか思うのですけれどね。
そして、母親のしたことも酷いですけれど、
実はそれを支えていた父親が本当は一番酷いのではと思うのです。
気持ちはわからないでもないですけれど。
こんなに簡単に治る方向へ行くならば、
最初に父親がなんとかできたのでは?ともやっとした気持ちになりました。
りくがおにぎり屋だということもしっくりくる。
(おにぎりは日本のソウルフードだ)
彼の手で握るおにぎりを食べてみたいなぁと。
そして佐埜がつくる折り紙の世界はりく同様涙しました。
(りくが涙するのに涙したというのが正しいか)
昨日まで生きていなかった二人の物語
作者さんの読ませる力はさすがと思わせてくれた作品です。
☆4.5