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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/05/24
- 出版社: 幻冬舎
- サイズ:19cm/330p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-344-04116-5
読割 50
紙の本
まいまいつぶろ
著者 村木 嵐 (著)
【日本歴史時代作家協会賞作品賞(第12回)】【本屋が選ぶ時代小説大賞(第13回)】口がまわらず、歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、「まいまいつぶろ」と呼ばれ蔑まれた...
まいまいつぶろ
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商品説明
【日本歴史時代作家協会賞作品賞(第12回)】【本屋が選ぶ時代小説大賞(第13回)】口がまわらず、歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、「まいまいつぶろ」と呼ばれ蔑まれた第9代将軍・徳川家重。麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君と、彼の言葉を解する後ろ盾のない小姓、2人の孤独な闘いを描く。【「TRC MARC」の商品解説】
暗愚と疎まれた将軍の、比類なき深謀遠慮に迫る。口が回らず誰にも言葉が届かない、歩いた後には尿を引きずった跡が残り、その姿から「まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ馬鹿にされた君主。第九代将軍・徳川家重。しかし、幕府の財政状況改善のため宝暦治水工事を命じ、田沼意次を抜擢した男は、本当に暗愚だったのか――? 廃嫡を噂される若君と後ろ盾のない小姓、二人の孤独な戦いが始まった。【商品解説】
著者紹介
村木 嵐
- 略歴
- 〈村木嵐〉京都市生まれ。京都大学法学部卒業。司馬遼太郎夫人である福田みどりの個人秘書を務めた。「マルガリータ」で松本清張賞を受賞。ほかの著書に「阿茶」など。
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紙の本
第9代将軍って誰だ?
2023/07/19 16:43
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家康から始まる徳川将軍の名前を言えると
自慢のようにいう子供がいたものだが、
考えてみればたかだか15人の名前であるから
覚えようと思えばできたかもしれない。
ただこちらは感心して聞いていたものだが。
ならば、15人の将軍の中で
誰が一番人気だろう。
在位の期間や成したことなどで見方は色々あろうが、
江戸開府を成し遂げた家康や最後の将軍となった第15代将軍慶喜あたりだろうか。
それに「享保の改革」で知られる第8代将軍吉宗も人気が高い。
しかし、その吉宗の次の将軍といってもあまり知られていない。
第9代将軍家重が、村木嵐(むらきらん)さんの歴史小説『まいまいつぶろ』だ。
私が家重に興味を持ったのは、
NHKで放映されたドラマ「大奥」(原作よしながふみ)を見てから。
家重には障害があって発する言葉も聞き取れないほどで、
時には失禁しそのあとが「まいまい」(かたつむり)のようであったという。
そんな将軍を三浦透子さんが怪演されていて、それが印象に残った。
村木さんの作品では
家重の言葉を唯一理解し、言葉にしたという大岡忠光を中心に描かれていくが
やはり主人公は家重その人だろう。
忠光とのまじわりだけでなく
正室となった比宮との心からのうち解け、
さらに後半登場してくるのちの田沼意次など、
吉宗から家重、さらには家治と江戸時代中期もまた面白い。
紙の本
心打たれた
2024/01/17 18:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黒足袋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉宗、家重、家定、そしてその臣下たちのそれぞれの立場の苦悩、そして持ち前の気質(性格)にぐいぐい引き込まれました。
危機迫るシーンにはひやひやし、晩年のシーンには落涙。
読後、余韻に浸りました。
日本史の教科書をとってあるので、吉宗、家重、家定の治世を読み返したくなりました。
広い世代に読んで欲しい!映画化も希望!
紙の本
かたつむりに寄り添う男
2024/01/19 15:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
出生時の出来事のために、半身麻痺、発語障害、排尿障害などを持っていた徳川幕府9代将軍徳川家重と、将軍の発する声を聞き取り、代わりに発語した大岡忠光との、互いを思いやる数奇な物語。不如意な身体で、まいまいつぶろ(かたつむり)の如く、のろのろと、大きな殻(そえは将軍職)を背負って歩く家重にとって、忠光は思いを外に伝えることができる唯一の口であり人だった。自分の思いを伝えることができない苦しみを、物語は十分に伝えてくれる。真心とは言葉で伝わるものではない。言葉にせぬほうが伝わることがあるのだ。心つかまれる物語。
紙の本
小便公方か?おもいやりのある賢君か?
2023/07/07 05:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉宗を題材とした小説やドラマは多いが、家重を題材とした物語は多くない。
家重の時代の話も田沼意次などに重きを置かれている。
家重が健康に問題があり、言語不明瞭だったのは間違いないが、家重が政治的に有能だったのか無能だったのかは評価が分かれている。
家重が実は思いやりにあふれている有能な人物だったというのはファンタジーすぎると思うが、家重や田沼意次、大岡忠光についてもっと知りたいと思った。
時代劇を読みなれている人には「軽い」と思うが、初心者には読みやすかった
紙の本
映画化するにはもってこい
2023/09/30 15:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tad - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物はほぼ実在しているようだし、話は小説なので盛ってあるとしても、描きかたがうまいと思いました。多少ここで読者を泣かせてやれ的なところも目につきますが、どこをとってもその場面がすぐに目にうかぶのでそのまま引き込まれてあっという間に読了。
どなたかのレビューにもありますが、軽い読み物としてというのはあたりで、きっと映画化されると思いました。www
紙の本
宣伝で
2023/06/01 20:32
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
新刊宣伝で気になったので手にしましたが、最近の時代小説らしくなんというか表面的で浅い……軽く読みたいときにはいいのかなあ。