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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/06/30
- 出版社: 草思社
- サイズ:20cm/443p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7942-2661-7
読割 50
紙の本
放蕩の果て 自叙伝的批評集
著者 福田 和也 (著)
言葉はどこからもやって来ず、私は言葉を探し、追いかけている−。耽溺してきた文学、演劇、映画、美術、音楽、酒、料理、旅の記憶を回想しながら、友人や師、両親との交流を自叙伝的...
放蕩の果て 自叙伝的批評集
放蕩の果て:自叙伝的批評集
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商品説明
言葉はどこからもやって来ず、私は言葉を探し、追いかけている−。耽溺してきた文学、演劇、映画、美術、音楽、酒、料理、旅の記憶を回想しながら、友人や師、両親との交流を自叙伝的に描く批評集。【「TRC MARC」の商品解説】
言葉はどこからもやって来ず、
私は言葉を探し、追いかけている。
食って飲んで酔っ払い、
月に三百枚もの原稿を書いた著者は、
病に蝕まれ、食べられなくなり、
ついに言葉も遠ざかってしまった――。
耽溺してきた文学、演劇、映画、美術、音楽、酒、料理、旅の記憶を回想しながら、
友人や師、両親との交流を自叙伝的に描く著者渾身の傑作批評集。
真実の文章を書くことに対して、
前向きに、単純に生きるために書かれた、
復活への祈りの書。
「日本史探訪」、『仁義なき戦い』、三島由紀夫『わが友ヒットラー』、つかこうへい、ミッシェル・ポルナレフ、イギー・ポップ、芥川龍之介『河童』、市倉宏祐、ドゥルーズ=ガタリ『アンティ・エディップ』、ドリュ・ラ・ロシェル『ジル』、ジョルジュ・ベルナノス、永井荷風、金子光晴、ヘミングウェイ『移動祝祭日』、澤口知之、江藤淳、坂本忠雄、石原慎太郎、白洲正子、坪内祐三、石原莞爾、北大路魯山人、カラヴァッジョ、松田正平、洲之内徹、野見山暁治、横尾忠則、三浦朱門、遠藤周作、セルジュ・ゲンスブール、アンドレ・ケルテス『読む時間』、小林旭、美空ひばり、クリムト、ツヴァイク、獅子文六、宇能鴻一郎、和辻哲郎、丸山眞男、清水幾太郎、福田恆存、山本七平、中野重治……。
[目次]
第一部 放蕩の果て
私の独学ことはじめ
江藤淳氏の死に際して痛切に感じたこと
妖刀の行方――江藤淳
食うことと書くこと
絵画と言葉
三浦朱門の『箱庭』
Let It Bleed――料理人・澤口知之
声――フランスと日本と
小林旭という旅
世紀末ウィーンをめぐる考察――技術、耽美、人道
獅子文六の内なる日本
『味な旅 舌の旅』――宇能鴻一郎
「目玉だけになるのが難しいのよ」――白洲正子
文学という器――坪内祐三
最後の冒険――石原慎太郎
第二部 思惟の畔にて
『鎖国』和辻哲郎
『開国』丸山眞男
『私の心の遍歴』清水幾太郎
『総統いまだ死せず』福田恆存
『文化防衛論』三島由紀夫
『私の中の日本軍』山本七平
「雨の降る品川駅」中野重治
あとがき【商品解説】
目次
- 第一部 放蕩の果て
- 私の独学ことはじめ
- 江藤淳氏の死に際して痛切に感じたこと
- 妖刀の行方――江藤淳
- 食うことと書くこと
- 絵画と言葉
- 三浦朱門の『箱庭』
- Let It Bleed――料理人・澤口知之
- 声――フランスと日本と
- 小林旭という旅
著者紹介
福田 和也
- 略歴
- 〈福田和也〉東京都生まれ。批評家。慶應義塾大学名誉教授。「日本の家郷」で三島由紀夫賞、「甘美な人生」で平林たい子文学賞を受賞。
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「放蕩」の意味は
2023/10/14 17:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
福田和也の最新巻。コロナ禍を挟んで最近の批評、雑記文が選ばれている。私的な内容が多く、それは以前の過剰なアナーキーな先鋭さを失くして甘美さに寄り添うような内容。自身の父や仕事や「放蕩」の盟友たちの多くを亡くしている。師匠格であった江藤淳や彼の先達であった人物たちへの臆面もない賛辞もここには見える。
この人の言う「放蕩」がいったい何なのか、と考えてみる。『ジル』をまた読みたくなるだろう。