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紙の本

「放蕩」の意味は

2023/10/14 17:02

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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

福田和也の最新巻。コロナ禍を挟んで最近の批評、雑記文が選ばれている。私的な内容が多く、それは以前の過剰なアナーキーな先鋭さを失くして甘美さに寄り添うような内容。自身の父や仕事や「放蕩」の盟友たちの多くを亡くしている。師匠格であった江藤淳や彼の先達であった人物たちへの臆面もない賛辞もここには見える。
 この人の言う「放蕩」がいったい何なのか、と考えてみる。『ジル』をまた読みたくなるだろう。

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