厚生労働省の大罪 コロナ政策を迷走させた医系技官の罪と罰
著者 上昌広 著
総理が命じても必死でPCR検査を抑制。執拗に感染者のプライベートを詮索。世界の潮流に背を向け、エアロゾル感染は認めない……。いまとなっては、非科学的としか思えないあの不可...
厚生労働省の大罪 コロナ政策を迷走させた医系技官の罪と罰
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
総理が命じても必死でPCR検査を抑制。執拗に感染者のプライベートを詮索。世界の潮流に背を向け、エアロゾル感染は認めない……。いまとなっては、非科学的としか思えないあの不可解な政策の数々はなんだったのか。だいたい、あの莫大なコロナ関連予算はどこに消えたのか。新型コロナは、日本の厚生行政とムラ社会である医療界が抱えてきた様々な問題を炙り出した。医療界きってのご意見番が、日本の厚生行政に直言する!
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
医系技官
2024/08/10 20:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新型コロナ対策時の問題点について、わかりやすく解説されていてよかったです。医系技官の罪と罰が、興味深かったです。
厚生労働省の医系技官問題は他の省庁にも貫く問題では
2023/12/14 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、新型コロナウィルス感染症の蔓延に対して、多額の税金(借金)を投入しながら、医療崩壊とも言われ、適切な対策を実施できなかったの日本の政治・行政の問題を振り返って、今後どうすべきかということを取り上げたものである。世界的にも混迷した時期を経ながら、短期でのワクチン開発(人体実験とおもわせる面もあったが)、行動制限に対する個人への収入補填等を日本より適切に進めた国・地域がある。なぜ、日本はそうした評価がされないのか。その原因は、厚生労働省の体制(体質ともいえるか)に起因すると見る。政府やその周辺で、原子力村とともに、感染症村・パンデミック村があることは否定できない。目次を見ると、
まえがき
第1章 1人負けする日本の新型コロナ対策
第2章 厚生労働省が迷走する歴史的、構造的背景
第3章 利権と腐敗を生む補助金行政の罪
第4章 医系技官制度を廃止せよ
となっている。
以上のように展開される。著者は東京での取り上げのため、医療崩壊という感は少ないかもしれない。大阪は感染症対策のできない中小病院が多く、維新の二重行政廃止の掛け声のもと、公的医療、保健所等の公衆衛生体制の弱体化により、医療崩壊といっていい状況が出現した。高齢者は感染以外の病気での診療も難しくなり、困った人も多かった。当時は、内外の批判を受けて首相がPCR検査を増やすと発言しながら、実施の基準が厳しいままで、なかなか増えなかった。その不思議さは何ともいえなかった。行政内部でブレーキをかけていたということであれば、思い込みで政策運営がされていたということになる。トップの方針だけでなく、国際的な研究成果を吸収しながら適切に手を打つことができなくなっているのだろうか。日本の人口当たりの病床数は多いといわれているが、詳細に見ると感染症対策は心もとなく、医師、看護師等の人手不足で対応できていないという現実もあり、収入減を補い、さらに利益を出すため、補助金を無駄に使っていた現実は多くの人が知ることになった。本書では、国立病院機構、JCHO(旧厚生年金病院等)に多額の補助金が流れ、一部を除き、感染者をあまり受け入れていなかったことを指摘している。その後、その利益が残り、防衛費増額の財源に回されることになるという。何のため、借金までして実施された補助金だろうか。厚生労働省の体制の問題で医系技官の制度を廃止すべきという提言になっている。これだけとは思えないが、時代に合っていないことははっきりしているし、他の制度にも問題がなかったかを見直すべきだろう。昔のままでいたい人も多いと思うが、過去、日本が経済的に発展したことを見ると、現状を変えていくパワーがあったことは間違いない。さらに多くの研究が出てきて、提案がされてほしい。一読してほしい本である。
大罪
2023/11/11 22:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1章 “一人負け”する日本の新型コロナ対策
第2章 厚生労働省が迷走する歴史的・構造的背景
第3章 利権と腐敗を生む補助金行政の罪
第4章 医系技官制度を廃止せよ
という構成。
日本の新型コロナ対策は何だったのか?ちょうど東京オリンピックの問題のように、誰も総括せず反省も見られないように思います。
そんな状況に一石を投じる一冊。しかし、テーマ設定は良いとして、全般に「ツッコミが甘い」感じがしました。