小出さんのイラストも必見です
2023/12/20 15:17
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この『あのとき売った本、売れた本』の著者小出和代さんは、
1994年から2019年まで紀伊國屋書店新宿本店で文芸書を担当していた元書店員さん。
退職の際にこの本の出版元である光文社の編集者から
「本屋の思い出話、書きませんか」と誘われたというから、
きっと出版業界では名の知れた書店員だったのだろう。
紀伊國屋書店新宿本店といえば、日本の書店の中でも頂点のようなお店。
だから、そこで売れるベストセラーともなれば
どれくらいの冊数になるのだろうか。
でも、小出さんの本を読んでいると、
本が売れるには、本(作品)自体の面白さはもちろんだが、
出版者の宣伝にかける思い、著者の熱意、
そして書店員の並々ならぬ研鑽と工夫が必要なことが伝わってくる。
ただ書店に行けば、必ずベストセラーが並んでいるかというとそうではない。
書店には販売実績に応じて割り当てがあるようで、
紀伊國屋書店のような大型店舗であれば何百冊も入荷する本であっても
地方の小さな書店には店頭に並びもしないということがよくある。
なので、この本を読んでうらやましいと感じる書店員もたくさんいると思うが、
大きな書店は大きな書店での苦労もあって
それでも小出さんはそんな苦労を本が好き、小説が好きと
乗り切ってきたに違いない。
そんな本への愛がつまった一冊になっている。
各思い出話についているイラストは小出さんが描いていて、
これもまた傑作。
元書店員のオススメ本
2023/12/08 22:51
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
紀伊国屋書店に長年勤めた著者のオススメ本の数々。本書は2023年10月出版ですが、「1Q84」など懐かしめな本が多数登場します。しかし私にはあまり響かなかったなと。
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本を売ることがこんなにも劇的でスリリングだなんて、知らなかった!
米澤穂信
手から手へ。小出さんに売ってもらった本は、いまも最高に幸せな旅を続けてると思う。
桜木紫乃
日本最大級の書店、紀伊國屋書店新宿本店。
25年間文芸書売り場に立ち続けた名物書店員の、ベストセラー回顧録。
書いた人と売った人、そして読んだあなたの物語。
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図書館本。書店員目線での本への強い思いが綴られていて頷きたくなる。自分が読んで無い作品が多く、船に乗り遅れたような気持ちになった。
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紀伊國屋新宿本店で働いていた著者の思い出話が満載な1冊。大型書店に何かと甘えている利用客だったので、書店員さんの努力や苦労話にハッとしました。話題になった本はチェックして、イベントフェアを逆に仕掛けたり、先を見越して発注した本が軒並み売れていく様子など、本屋さんの裏側を覗き見れます。
読了本が出てくると、小出さんの話と照らし合わせてさらに新しい一面に浸れます(*´ω`*)
『平台の前を行き来する人々の様子を窺って、確信した。これは明らかに帯だ。「お嬢様の目は節穴でございますか」の一文に、通りすがりの一見さんが捕まっている。』-慇懃無礼な帯が人を呼んだ話・謎解きはディナーのあとで-
『大ボリュームながら飽きないどころか、早く次を、彼や彼女の次の演奏を聴かせてくれと、ページをめくる手が止まらなくなる。亜夜のピアノは絶対オーケストラと一緒に聴いてみたいし、塵のピアノは叶うなら、空の見える場所で聴いてみたい。』-棚の前にはドラゴンがいる・蜜蜂と遠雷-
2024.3
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新宿の紀伊國屋本店で25年間売り場をやっていた方の書評。
本の内容よりも売り方とかその時の状況にフォーカスされていた。
本屋と人が頑張って働く話が好きなので表紙とタイトル見てすぐ買った。
とても面白かった。自分で在庫管理したりpop作ったりと、頑張りが直結するのってとても楽しそうだなーと思った。そういえば本屋になりたかったなーと思った。
出てくる本も魅力的に書かれていて、読みたい本がたくさんありました。
良い本でした。
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本屋の元店員による、様々な本を売ってきた中から、思い出に残るエピソードをまとめた一冊。
書店単独から、ある時から他の書店と連携したプロモーションなど、時代の変化を感じさせると同時に、業界の苦しさも感じられた。
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出不精の私が唯一嬉々として出掛ける場所が書店なのですが、全力でこの本推してます!というのがわかる熱い棚の本は思わず手に取ってしまいます。
大きな書店はどーんと積めるのが醍醐味ですよね。
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私が憧れる書店員のお話。時代も様々な環境もあるけれど、あの熱狂の中の現場にいた小出さんの生の声がまとまって読めて良かった。私では思いつかない発想や表現するための技術がたくさん。羨ましい気持ちはある。けれど表舞台でやり切るパワーは私にはない。そんな人たちをソッと支えながら、側で見ることが出来たらと思った。読書や書店に向く力を貰った。
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日本最大級の書店、紀伊国屋書店新宿本店。で25年間文学書売場に立ち続けた名物書店員 小出和代さんのベストセラー回顧録
本屋さんの思い出話、裏話、面白エピソード満載で、本好きの自分には、たまらない1冊でした。
目次を眺めると、33作品にまつわるエピソードが紹介されておりました。
初出は、「小説宝石」の2020年4月号~2023年7月号に連載されたものを単行本化したものだそうです。
一つ一つのエピソードごとに、作品データ等も掲載されていて、知らなかった作家さんにも興味を持てる様に紹介してあり、新たな扉が開いた気がしました。
あの作家さんのこんなエピソード、この作家さんのあんなエピソード等など本屋さんならではの視点が面白く、ページをめくるのが止まらない程でした。
本好きの方にお勧めです。
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元大規模店舗の書店員さんの本・書店に纏わるエッセイ。
書店の規模はいろいろあれど、やはり書店員さんのエッセイは面白いというか羨ましい。
好きな本に関わる世界でいろいろな体験や出会いがあるのは必然である。ベストセラーになるにも、いろいろな偶然が重なることもあり、そこに関わったり、近くで見ることはできるなんて贅沢でもある。
とはいえ、大変なこともたくさんあるだろうけれど、この本には夢がいっぱい詰まってる。
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表紙に一目惚れ♡ そして最高!!
書店員はもちろん、本好きにはたまらないエッセイ。
ヒット作や作家の裏話に加え
本のあらすじや関連本も紹介してくれて
今まで知らなかった本への興味が湧いた。
紀伊国屋書店新宿本店で25年勤めるだけあって
読みやすくユーモラスな表現に惹きつけられた。
きっとこの方あってのヒット作の数々
だったんだろうなと思わずにはいられない。
今よりももっと話題の本が爆発的に売れた時代に
最前線で売り場に立っていた方の話は刺激的。
『羨ましい』この言葉に尽きる!
2023年最後の読書に相応しい本に出会えてよかった◎
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書店員の本への愛情や苦労と喜びに溢れており、大変面白く読めました。売れる本の予測と重版のタイミング、在庫、メディア露出でのヒット、売りたい本の販促など、今まで知らない世界を知れました。
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書店員として働く日々の中で、印象に残っている本とその販売エピソードが盛りだくさん。
「ハリーポッターと賢者の石」や「1Q84」など、当時の世間の盛り上がりを子どもながらに見て知っていたから、書店側の奮闘記はとても面白かった。
今も本屋大賞の候補作発表直前の時期、書店員の皆様はお祭りの計画を粛々とされているんだろうなあ…と、一読者として応援したい気持ちでいっぱいです。
大いに盛り上げていただきたい!!
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紀伊國屋書店新宿本店に25年お勤めされた著者の、思い出深い本を紹介しながら、その時のドタバタや人との繋がり、作家さんなどの思い出などを綴ったエッセイ。
ほんと面白かった!一つの話が5、6ページで読みやすく、読んでる本も読んでない本も興味深かった!本屋さんの仕事って、わかってるような、分かってないような•••って、読んでみたら全く分かってなかった。
本への情熱で、仕事を超えた力を発揮し、周りを巻き込んで売り、それがヒットした時の喜び!
『重版出来』で、編集者と書店の繋がりを初めて知ったけど、本当に多くの手を経て本は読者の元に届くのだなー。これからは表紙ひとつも流さずに味わっていきたい!(図)