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紙の本
プラトン理想国の現在 新版 (ちくま学芸文庫)
著者 納富 信留 (著)
プラトン著「ポリテイア」は理想の国家建設を目指す近代日本の魂を揺さぶるが、全体主義に利用される運命を辿った。「ポリテイア」の核心を読み解き、理想とは何かを問う。「プラトン...
プラトン理想国の現在 新版 (ちくま学芸文庫)
新版 プラトン 理想国の現在
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商品説明
プラトン著「ポリテイア」は理想の国家建設を目指す近代日本の魂を揺さぶるが、全体主義に利用される運命を辿った。「ポリテイア」の核心を読み解き、理想とは何かを問う。「プラトン「ポリテイア」を読むために」も掲載。〔初版:慶應義塾大学出版会 2012年刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
近代日本に「理想」という言葉を生み、未来をひらく力を与えたプラトン哲学。主著『ポリテイア』の核心を捉え、哲学の可能性を示す。解説 熊野純彦
===
「理想」という語は、明治の時代、プラトンの「イデア」の訳語として造られ、定着した。そしてプラトンの最高傑作『ポリテイア』(『国家』)が『理想国』の標題で出版され、近代国家建設をめざす多くの日本人の希望の拠りどころとなる。だが、新たな理想社会を創らんとするその熱情は、やがて全体主義に利用される運命を辿った――。かくも激しく人々の魂を突き動かしたプラトンの理想主義哲学とは、果たしていかなるものか。『ポリテイア』の核心を読み解くことで、哲学という営みが切りひらく最良の地平を描き出す。初学者への案内として「プラトン『ポリテイア』を読むために」を付した決定版。
===
哲学とは何であったか?
プラトン主著の核心を読み解き、「理想」とは何かを問う。
===【商品解説】
目次
- 序 「理想」を追う哲学――あるいは、現代のドン・キホーテ
- 第Ⅰ部 現在の鏡としての『ポリテイア』
- 第一章 『ポリテイア』の正義論
- 一 プラトン正義論の特異性
- 二 現代正義論の限界
- 三 人間本性(フュシス)への問い
- 第二章 理想国論批判の再考
- 一 ポパーによる問題提起
- 二 受容史からの考察
著者紹介
納富 信留
- 略歴
- 納富 信留(のうとみ・のぶる):1965年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士号取得。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。2007-10年まで、国際プラトン学会会長を務める。主な著書に『ギリシア哲学史』(筑摩書房、和辻哲郎文化賞〔学術部門〕受賞)、『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞受賞)、『哲学の誕生』(ちくま学芸文庫)、『ソフィストと哲学者の間』(名古屋大学出版会)、『プラトンとの哲学』(岩波新書)、『プラトン哲学への旅』(NHK出版新書)など。訳書に、プラトン『ソクラテスの弁明』『パイドン』(以上、光文社古典新訳文庫)がある。
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イデア
2024/03/06 16:48
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あるべき最善の姿の国家としての理想国とは?日本の戦時期の全体主義に影響を与えた『ポリテイア』を基に、正しい生き方が本当の幸福であることや正義と理想国との関係を考察するプラトンの読まれ方本。