ケアする声のメディア
著者 小川 明子
病院内の小さなスタジオで放送されるホスピタルラジオ。サンドウィッチマンが出演するNHK『病院ラジオ』で日本でも知られるようになったが、発祥の地イギリスではすでに大病院の多...
ケアする声のメディア
商品説明
病院内の小さなスタジオで放送されるホスピタルラジオ。サンドウィッチマンが出演するNHK『病院ラジオ』で日本でも知られるようになったが、発祥の地イギリスではすでに大病院の多くで設置し運営している。そもそも、なぜ病院内でラジオ放送が始まったのか。声のメディアは、どのようにしてケアの役割を担っているのか。
イギリスのホスピタルラジオの歴史や事例を押さえたうえで、日本の藤田医科大学のホスピタルラジオを紹介する。ボランティアが放送し、患者がベッドサイドで耳を傾け、医療従事者や当事者リスナー同士のコミュニケーションも促進する「ケアするメディア」の実践を描き出す。
また、ホスピタルラジオにとどまらず、高齢者や依存症患者の孤立を防ぐ音声メディアの事例も取り上げ、閉じられた空間に暮らし、社会から排除される人々をゆるやかにつなぐ声がもつ可能性を検証する。
本書では、これまで研究が手薄だったラジオとケアをめぐって、患者や医療従事者だけでなく、社会の周縁に生きる人々を包摂し、コミュニケーションを促し、相互にケアをしあえる環境を作り出す可能性や、音声メディアを介したケアの倫理を展望する。
目次
- 序 章 ケアするラジオ
- 1 閉鎖空間としての病院
- 2 ホスピタルラジオとの出合い
- 3 話題になった『病院ラジオ』――サンドウィッチマンと病棟の人たち
- 4 ケアの倫理
- 5 ケアのコミュニケーション
- 6 ホスピタルラジオ研究の射程
- 7 ケアメディアとしてのラジオと声のコンテンツ
- 8 本書の構成
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結構、歴史があるものなのですね
2024/08/22 14:26
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はサンドウィッチマンが出演するNHKの『病院ラジオ』でホスピタルラジオのことを初めて知った、発祥の地はイギリスだそうで大病院の多くで設置し運営しているという。そんなラジオの実態が知りたくて手に取った、結構、歴史があるものなのですね