目次
「山月記」はなぜ国民教材となったのか
- 佐野 幹(著)
- 序・「山月記」の歴史の旅へ
- 第一章 小説「山月記」の掲載
- 1 「古譚」の中の「山月記」
- 2 切り離された「山月記」
- 第二章 教材「山月記」の誕生
- 1 検定教科書制度の成立と「山月記」の掲載
- 2 『中島敦全集』との関わり
- 3 読書指導と「良書」としての「山月記」
- 第三章 「山月記」の授業
- 1 テキストの仕掛けから
- 2 「李徴」の「欠けるところ」をめぐって
- 3 歴史的状況から
- 4 なぜ「人間性の欠如」としたのか
- 第四章 「現代国語」と「山月記」
- 1 「現代国語」誕生とその目的
- 2 動揺する教師たち
- 3 教師用指導書のはらむ問題
- 4 ドキュメント・指導書を用いた正解到達型の授業
- 第五章 国民教材「山月記」の誕生
- 1 国民教材「山月記」の誕生
- 2 国民教材としての「山月記」への批判
- 3 「語り論」による「読み」の系譜
- 4 読者論や単元による「山月記」の授業
- 第六章 「山月記」の音声言語とナショナリズム
- 1 「山月記」受容の新しい展開
- 2 音声言語教材「山月記」の可能性と問題
- 3 近代学校教育が抱えるジレンマ
- 終章 問題解決の糸口
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