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目次

    第1部 人の生き死には決められることだろうか?
     第1章 重い障がいを持つ人たちの現実
      1 重症心身障がい児・者の安楽死は「本人のため」?
         「悲惨な状態」か?  安楽死論の五つの区分  「本人のため」論の怪しさ
      2 内的意識がわからない既存の社会・文化  
         眼振によるコミュニケート!  最後まで残る聴力
      3 激痛は仕方ないか
         激痛の放置という問題  激痛制御の現実
      4 〈生命の中の社会・文化〉
         社会・文化のあり方次第  〈抽象的孤立的生命観〉の奇妙さ  「自然」に依拠することはできない
      5 病・障がい VS.健康・健常か?
         単純な対置は危うい  ヒューマニズムの矛盾を凝視すべきではないか?

     第2章 「死ぬ権利」論
      1 死ぬ権利 the right to death の背景
         「死ぬ権利」の現状  「死ぬ権利」論への傾斜
      2 「死ぬ権利」論の難点(1)――「悲惨な状態」,無意味な生を言いつのる
      3 「死ぬ権利」論の難点(2)――歴史上の死の称揚に頼る問題
         現世からの逃避は美化できない  「やむをえざる死」は美化できない
      4 「死ぬ権利」論の難点(3)――権利論の形式の偏重
        フール事件  シセロ事件  ベビー・ドゥ事件  ジェイン・ドゥ事件
      5 「死ぬ権利」論の難点(4)――自己責任問題の無視
      6 「死ぬ権利」論の難点(5)――生命自体の自己保存傾向の無視
         生命の自己保存傾向の三つの証拠  時間的推移の問題  「死ぬ権利」の正当化は無理


    第2部 優生思想の根深さと能力による差別
     第3章 優生思想の歴史
      1 広範な優生思想
         優生思想の概要  歴史の片隅の問題ではない優生思想
      2 あまりにも隠蔽・看過されてきた優生思想(1)――プラトン
      3 あまりにも隠蔽・看過されてきた優生思想(2)――ホッブズ,ルソー,ニーチェ
         「契約能力」がなければ獣:ホッブズ  障がい児は邪魔者:ルソー  優生思想は人類愛:ニーチェ
      4 あまりにも隠蔽・看過されてきた優生思想(3)――福沢諭吉,平塚らいてう
         出産を家畜改良と同じに:福沢諭吉  障がい児の出産は罪悪:平塚らいてう  掃いて捨てるほどの著名人の優生思想

     第4章 現代社会にはびこる優生思想
      1 英米での優生思想の政策・法制度化
         20世紀初頭の英国及び米国の優生政策  優生政策に関する英米とナチスとの協力
      2 戦後日本の優生思想の政策・法制度化
         戦前以上の戦後の日本の優生政策  70年代までの優生政策的事件  80年代以降の優生政策的事件  サン・グループ事件の深刻さ
      3 社会保障制度の中の優生思想
         優生思想的「福祉」  精神障がいの伝染病扱い  障がい者支援の中の優生思想
      4 健康政策の中の優生思想
         ナチス健康政策に似てくる!  現代医療も優生思想と無縁ではない

     第5章 近代社会における能力による差別の位置と優生思想
      1 近現代社会における人権論の弱点と優生思想
         近代人権思想は能力主義に弱い  市民権偏重、社会権軽視
      2 優生思想を存続させる学問のあり方の問題
         ドイツ民族衛生学の問題  成立期社会学の中の優生学  内田義彦の学問論  人文・社会の学問と生物の学問との切断
      3 現代著名人の優生思想
      4 商業的優生学と新自由主義,生権力
         商業的優生学の深刻さ  優生思想を強化する新自由主義  生権力による優生思想の強化

    第3部 身近に迫る生死の決定
     第6章 出生前診断をめぐる諸問題
      1 出生前診断問題への入り口
         出生前診断数の多さ  大問題をはらむ出生前診断  出生前診断をいかに捉えるか
      2 出生前診断の技術的進歩とこれに伴う問題
         羊水検査から絨毛検査へ  母体血清マーカー検査  新型出生前検査NIPT
      3 技術的進展に伴う優生優位思想的問題
         問い直されるべき出生前診断:それは「治療」か?  それは「予防」か?:社会・文化への問いの忘却  先端医療自体を規定する社会・文化:優生思想の存続
      4 中絶が犯罪にならない理由
         相当な中絶数  中絶が犯罪にならないカラクリ
      5 優生保護法改正[改悪]と反対運動:フェミニズムと障がい者運動
         中絶を困難にしながら中絶を推進する改悪論  フェミニズム運動の主張  障がい者運動の主張  「産める社会」論の意義と問題

     第7章 「脳死」・臓器移植論の現実が意味するもの
      1 「脳死」・臓器移植論周辺の「死なせる」議論
         20世紀末の議論  臓器移植法以後
      2 臓器移植法と「脳死」判定基準:〈「脳死」に臓器移植が内在する〉
         臓器移植法に至る「道」  幾つも疑義がある「脳死」判定基準
      3 「脳死」=死体論の誤りの深刻さ
         「脳死」者は死んでいない!  脳低温療法という事実と唯脳主義の問題  免疫系の主導性  手放しの礼賛は無理な臓器移植
      4 「脳死」・臓器移植が示す大きな問題
         「見なし」規定としての死  「脳死」論の無慈悲さ  疑問を封じる「脳死」・臓器移植推進  ドナーとレシピエントへの人間の分断という優生思想  臓器売買の現実が突きつけるもの


    第4部 倫理学的議論について
     第8章 功利主義と道徳主義――パーソン論/生命の質論 vs.生命の尊厳を含めて
      1 問題多きパーソン論と生命の質論
         「生物的生命」と「人格的生命」との線引き・二分  重度障がい児・者の排除論
      2 生命の尊厳論/道徳主義の「脆弱さ」
         生命の尊厳論からの反論  生命の質論に「負けた」生命の尊厳論/道徳主義  生命の尊厳論にも近代人権思想にも頼れない!
      3 功利主義の功罪
         ベンサム功利主義の概要  個人的功利主義と集団的功利主義  功利主義の「反転」  一筋縄ではいかない功利主義

     第8章付論 パーソンという言葉について
      1 もともとは仮面という意味
         演劇の仮面(ペルソナ)  法律[権利]用語としてのペルソナ
      2 パーソンと人間,パーソンの市場性
         パーソン[性]と人間[性]は異なる  パーソン[性]は他律的存在  パーソン[性]の市場性  人間[性]を隠すパーソン[性]
      3 パーソンに関わる平等と不平等
         パーソン[性]の平等と人間[性]  人間[性]の平等とパーソン[性]
      4 パーソンなる言葉の位置
         人間[性]抜きにはパーソン[性]もない  パーソン[性]で人間[性]は代替できない

     第9章 二重結果論と滑り坂理論
      1 二重結果論の行き着く先
         二重結果論のための四つの条件  普通に通用しそうな二重結果論
      2 二重結果論の問題点
        激痛排除の中にある二重結果論  「死なせる」意図がなくても「死なせる」ことを正当化する
      3 滑り坂理論の概要
        滑り坂理論の発端  滑り坂理論の論理的形態と経験的形態
      4 滑り坂理論への非難
        論理的形態への非難  経験的形態への非難
      5 反滑り坂理論の問題点
         安楽死論における自発性と「本人のため」論の問題の看過  「安楽死」を促進する社会的現実の看過
      6  滑り坂理論を超えて
         滑り坂理論は「弱者」を本当に擁護できるか?  「生かす」vs.「殺す」の対置は問題  「歯止め」が扱えない  滑り坂をなくす提起がない  滑り坂が示す深刻さ  「できる」の強調も問題に

    第5部 病や障がいはどのように捉えられるか?
     第10章 病の捉え方と人間の捉え方の関連
      1 特定病因論的病気観
         病は病原菌が引き起こす  〈彼は病「を持つ」〉  特定病因論への批判
      2 社会医学的病気観
         病は社会が引き起こす  〈彼は病気「である」〉  社会医学的病気観の弊害
      3 分子生物学的遺伝学的病気観
         病は人間の自然性が引き起こす  最深部からの人間生体の規定  より強固な〈彼は病「である」〉
      4 病気観のあり様の深刻さ
        健康至上主義の高まりとともに

    第11章 障がい概念の革新:「障害者」という言葉,障がい概念の関係性
      1 障がい者把握の新たな提起
         〈障がいを持つ人〉という把握  普通の人間的ニーズの把握
      2 障がい概念における分離的[媒介的]結合から他者性,関係性へ
         病気観と障がい観の共通性  所有論の意義  障がいにおける分離性・他者性
      3 障がい概念の三区分と「訳語」から
         三区分と損傷・能力不全  不利は社会的にのみ存在
      4 能力不全disabilityの関係性
         損傷,能力不全,不利≒差別  〈能力不全の相互関係性〉  能力不全の意味  通時的次元の能力不全  共時的次元の能力不全  能力不全における他者  共時的次元の〈能力不全の相互関係性〉の一事例  障がい概念における関係性の意義

    第6部 より豊かな人間の命のために
     第12章 「能力の共同性」論
      1 「能力の共同性」論の概要と私的所有論
         「沈黙育児」実験  頬笑む能力における他者性・分離性  近代所有論と能力の他者性・分離性
      2 所有概念から「能力の共同性」論へ
         能力の個人還元主義への疑義  所有概念・言葉の多様性
      3 「能力の共同性」論に至る諸議論
         カソリック保守派の議論  ロールズの能力の分布の共有資産論  ドウォーキンの資源の平等論  センの基本的潜在能力の平等論
      4 「能力の共同性」論の射程――能力の私的所有の成立
         「能力の共同性」論への非難への応答  能力の私的所有はやはり「後から」  私的所有制度・私的所有権のある種の普遍性  私的所有制度の下でも「能力の共同性」はある!


    第13章 出来事の理由,社会・文化の〈垂直的発展〉から〈水平的展開〉へ
      1 出来事・行為の生起と正当化・非正当化
         出来事・行為とは何か?  普遍性の標榜の問題  正当化・非正当化以前に  矛盾する行為の現実性
      2 社会・文化の〈垂直的発展〉から〈水平的展開〉へ
         〈垂直的発展〉と〈水平的展開〉への視点  〈水平的展開〉を阻害する〈垂直的発展〉  パラリンピックポスター事件  〈水平的展開〉も逆円錐形(すり鉢型〉  グループホーム制度も逆円錐形
      3 これからの社会・文化のあり方に向けて
         「この子らを世の光に」をさらに問う  障がい児の豊かな人格  食事ケアからの〈水平的展開〉  やはり膨大な課題が!
      4 個人の内面と世界の俯瞰との結合
         〈水平的展開〉論は心情論ではない  知的生産にも必要な〈水平的展開〉  社会変革に及ぶべき生命倫理

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