目次
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はじめに
1 世界はなぜ死んだふりで溢れているのか?
ミジンコも哺乳類も死んだフリ
虫での研究がやっぱりダントツ
混乱する定義
結局、死んだふりは本当に食われないのか?
襲う側だって死んだふりするのだ
交尾するため・させないための死んだふり
生きていくためにはとにかく死にまねだ──とかく社会は生きづらい
2 死んだふりを科学する
けったいな不動ポーズ
そもそも科学になるのか?
死んだふりの5W1H
歩いている虫は死んだふりしない
夜もするのか?
腹が減っては死にまねできぬ
死にまねもゆとりのうち
暑くてもできない
活動モードと静止モード
3 死んだふりの損と得── 生と性のトレードオフ
死んだふりは適応的か?
実験に最適の虫、コクヌストモドキ
育種する
天敵はなんだ?
世界初! この行動、捕食者回避に役立っていた!
生きのびる上で得ばかり
異性との出会いがなかった...
ストレスにも弱かった...
天は二物を与えることも
よく飛ぶ虫は死んだふりをしない
二律背反は野外でも機能した!
4 利己的な餌── 他者を犠牲にして自分が生き残る術
Nature誌上で受け取った挑戦状
死んだふりは不味いことをアピールするポーズなのか
襲われたときの反応が大事
スッキリしないときは原点に戻る
「だるまさんが転んだ」
利己的なエサ──集団で暮らすメリット
少数派の利点
ハエトリグモには死んだふり、カメムシにはフリーズ
動きが大切
5 体のなかで何が起こっているのか
動きを司る物質
脳のなかでは?
カフェインを飲めば虫だって興奮する
ドーパミン、ドーパミン、ドーパミン
やはりドーパミンだったのだ!
虫の歩む軌跡
歩く角度が違っていた
曲がるときスピードが減速しない
死にまねを制御するゲノム
死んだふり研究が医療に役立つ?
死にまねシンドローム
6 いつ目覚めるべきか?
虫がこける?
瓢簞から駒
擬死からの覚醒
ランダムな死にまね持続時間が最適?
これからの死んだふり研究
表 死んだふり行動が観察された生物の分類群と種類
あとがき
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