目次
アートプレイスとパブリック・リレーションズ 芸術支援から何を得るのか
- 川北 眞紀子(著)/ 薗部 靖史(著)
- 序章 アートプレイスへの注目
- 1.企業が直面する課題
- 2.芸術がある場,アートプレイスへの注目
- 3.本書のねらい
- 第1部 メディアとしてのアートプレイス
- 第1章 企業と芸術との関わり
- 1.芸術(アート)とは何か
- 2.芸術には支援が必要なのか?
- 3.企業と芸術のかかわりの現状
- 4.企業と芸術のかかわりの歴史
- 第2章 ビジネスにとってのアートプレイス
- 1.アートプレイスを介した関係性づくり
- 2.アートプレイスの4類型
- 3.アートプレイスの4類型から見出される効果とは?
- 第2部 事例研究1 オウンド・アートプレイス
- 第3章 工藝作家が育つ場をつくり,「文化を楽しむくらし」を届ける
- 1.メセナ大賞で注目されるクラフト展
- 2.「工房からの風craft in action」とニッケ
- 3.ステークホルダーとの関係
- 4.コミュニケーション効果と発展のプロセス
- 第4章 芸術家との交流が「資生堂らしさ」を育み企業文化が事業を駆動する
- 1.企業文化は第4の資産
- 2.資生堂の歴史と文化支援の概要
- 3.資生堂ギャラリー
- 4.資生堂アートハウスと企業文化部
- 5.企業文化がアートプレイスで育まれ事業を駆動する
- 第5章 「よく生きる」をともに考える地域社会の要
- 1.世界中からアートファンが集う場
- 2.地域を活かす直島メソッド
- 3.各ステークホルダーとのコミュニケーション
- 4.オウンド・アートプレイスの特徴
- 5.価値観を問い直す地域の要
- 第6章 創業の精神が宿る2つの場所を起点とした芸術支援
- 1.創業精神から生まれた芸術支援
- 2.サントリー美術館
- 3.サントリーホール
- 4.サントリーホールを起点としたステークホルダーとの関係構築
- 5.創業精神のもとで芸術家を育て,社会に披露し,一体感をつくりだすアートプレイス
- 第7章 地域に愛される存在をめざした関係づくり
- 1.自動車会社が手がけるアマチュア・オーケストラ・コンサート
- 2.文化で紐づく芸術と自動車
- 3.販売会社の協同
- 4.グループ内外での協力体制づくり
- 5.文化との連動によって組織内外を強固につなぐ
- 第3部 事例研究2 ペイド・アートプレイス
- 第8章 美術を通じたステークホルダーの結節点
- 1.篤志家による支援から多数の企業による支援へ
- 2.大原美術館の起源
- 3.専属美術館が地域企業のハブになるまで
- 4.公共組織との提携と教育的活用
- 5.地域のハブとしてのプレゼンスを高める好循環
- 第9章 つながりをつくる社会包摂型の芸術劇場経営
- 1.「芸術の殿堂ではなく,人間の家」である
- 2.アーラがめざすもの
- 3.多くの企業が協賛する「私のあしながおじさんプロジェクト」
- 4.一人ひとりとのつながりを育む
- 5.企業と人々が参加できる交流の場を,気配りで実現
- 第10章 クリエイターとの協働によって企業のマインドセットを刷新する
- 1.製品開発者とクリエイターが集う場所
- 2.デジタルとアートが融合するプラットフォームの運営
- 3.企業のマインドセットを変える2つの視点
- 4.企業とクリエイターの交流事例
- 5.クリエイターとの協働から企業に新たな視座を提供するアートプレイス
- 終章 アートプレイスの形態が生み出すコミュニケーション効果
- 1.複数事例をながめて何がわかるのか
- 2.各事例のまとめ
- 3.アートプレイスの構造がもたらす関係性と効果
- 4.鑑賞型と交流型の移行と組み合わせ
- 5.アートプレイスのこれから
- 補論 本書が依拠する概念と理論
- 補論1 アートプレイスの役割
- 1.経営的視点から見たアートプレイス
- 2.交流の舞台としてのメディア
- 3.文化経済学の視座
- 4.アートの価値
- 補論2 企業と社会のあいだ
- 1.企業と社会をつなぐ芸術
- 2.ステークホルダー理論とアートプレイス
- 3.企業の芸術支援によるCSV
- 補論3 企業のコミュニケーションと文化芸術
- 1.アートプレイスを介したコミュニケーション
- 2.芸術へのスポンサーシップ
- 3.企業内部のコミュニケーションとアート
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