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紙の本
謎は解けないが、面白かった
2022/09/07 12:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
上野英信という名は、知っていたが、山本作兵衛とセットで頭に入っている程度で、その著作を詳しく読んだこともなかった。ただ知り合いに上野英信を信奉している人が多く、関心は持っていた。
本書は、その上野英信の評伝だ。
著者は、上野がほとんど語ることのなかった満洲建国大学時代や、広島での被爆体験に迫り、なぜ語られなかったのかを追う。
結局なぜ上野がこれらの経験を語らなかったのか、書き残さなかったのかは、正直よく分からない。しかし学業を離れ、筑豊の坑夫として、その中に入って記録していく姿勢の根底に、「棄民」を生む「国家」への反骨があったのは確かだろう。
満洲や広島での体験が、そこにどうつながるのか。
記録など裏付ける資料がない以上、評伝としてこれ以上は難しいのだろう。後は、読み手にかかっているのか・・・
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