紙の本
二人の女性の想い、切なさを綴った作品
2001/10/06 02:57
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投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在、堀田あけみファンの間では最も好まれている本である。
亜々子の切羽詰った辛さ、彼女の死によって、自らの人生を故意に狂気で彩ろうとする響子の必死さが伝わってくる。亜々子の選択は理解できなくもないが、あえて生きていて欲しかったとは思う。しかし、その後の響子の「生」の選択が救われる。自ら「いざ生きん」と決心した彼女。この二人のコントラストが、ラストを救いのあるものにしている。
女性には特に好まれる作品であろう。
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中学生とか高校生からとかよんでいる堀田あけみ、くされ縁 正直そのころはよしもとばななよりしっくりきてた こういう風にひとを愛するかなとおもってた 恋とか以上に信頼とかでむすびつくようなすがりつくみたいな愛し方をするかなとおもってた 情念とかおもうくらいなんか人のパワーみたいなものにひきずられてかなしくなる 愛というなのもとにで友達が死んだときくらいすごく号泣するで でもわたしはこういう愛し方はしません 今は言える だけどだからって手に持っている愛ははをくいしばって手放しません これは最近古本屋でひさしぶりにであってよんだけど、おんなってかんじだった 今ではさらに いやらしさとか、それでもおんならしくもしたたかにもなれない/なれるわたしをみとめてもみとめていなくともない ただただこういう育っていく本と育っているというのはいいなとおもういます わたしのこころの親友はかけいくんでした
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「あれはあたしが愛した女性が世界で一番愛した男。誰にも渡すものか」
こわいです。こわくてとびきりきれいな恋愛小説でした。
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最初図書館で借りて読んだ時は全然好きになれず、なのにもう一度借りてみたら手元に置きたくなってしまった本。
登場人物の誰にも全く共感できませんが、とりあえずこの男だけはどうかしていると思います。
でもいるんだろうなー。自分が間違ってないと信じてて(私にもその傾向はありますが)傷つかないよう傷つかないよう立ち回る人間。
(2009.7.23.)
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堀田あけみ女史、何冊目になるかな!
「願はくは花のもとにて春死なん
その如月の望月のころ」
西行法師の歌として、161ページにあり。
この本の題名に使われています。
「あれは、私の愛した女性が、この世で一番愛した男。
誰にも渡すものか。」
愛ってこういうものだったかしら?
不思議な感覚でした。