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両親の不和、離婚から言葉を失った里緒は、治療に効果的だというイルカとのふれあいを求めて、オーストラリアの島にやってきた。研究所のイルカの世話を手伝ってクラス彼女の島に住む老チェリストJBが贈る「フェルマータ・イン・ブルー」の曲。美しいその旋律が夜明けの海に響いたとき、海のかなたから野生のイルカが現れて──。
人は、誰もが自分の中に「痛み」を抱えているが、イルカたちとの触れ合いを通して、自分を見つめ直しながら一歩を踏み出していく様子が、とても感動的だった。海や波に関する描写は、実際に目の前で展開されているかと錯覚するほど幻想的だった。
ただ、物語の中で、ゲイリーにもう少し救いを与えてあげてもよかったのではないかと思う。彼もまた、とても哀しいものを背負った人間なのだから。
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両親の不和と離婚のショックで声を失ってしまった里緒。
治療のためにイルカが持つ癒しの効果(アニマルセラピー)を求めオーストラリアにやってくる。
そこで出会う様々な人々。
そしてチェリストJB。
おいしいコーヒーの入れ方シリーズの村山由佳の作品です。
まぁ、癒しですね、癒し。
うーんほのぼのとしていい感じなんですが
ミステリィ好きな自分としては・・・・。
けどいいお話ですよ!!
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声を失った主人公の心の動きを中心に描写されているんでしょうが、何かもう一つ切り込み方が足りなく感じられ、周りの人との関係も淡すぎる印象でした。
チェロの魅力は感じました。
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おそらくこれが最後の読んだことのない村山由佳の作品。感想としては、不完全燃焼かな。もう少し話を続けて書いてもいいんじゃないのかなと感じる。里緒の恋に関してもそうだし、ゲイリー自身にしても、救いようがなさすぎる。彼の心のケアはどうなのか?どうせ作品を書くのであれば、脇役のことも最後までつづって欲しいと思う。
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村山由佳の青のフェルマータを読みました。今回は、ちょっと面白くなかったですね。残念ですが、物語の練りがちょっと足りなくて散漫な物語になってしまっています。
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・わたしがこんなにも大事に思っているということを…自分もまわりも燃やしつくすような恋ではなくても、こんな静かな想いだってあるということを、彼に伝える方法が見つからない。
・わたしがきみを大切にするのは、きみのためばかりじゃないんだ。きみだけが、私を生きている気にさせてくれるからなんだよ。
・大事なものは、そのとき奪い取らない限り、二度と手に入れることはできないんだよ。あとになって後悔してみても遅い。2度目はないんだ。
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素晴らしい作品でした。
声を失った里緒の周りにいる、アレックス、タグ、JB、ゲイリー、そしてイルカたち。
優しくて鮮明な景色描写と、登場人物たちの人柄に心をうたれました。
フェルマータ イン ブルー。
この作品は一生忘れません。
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話の内容としては、声を失った少女が、声を取り戻すために、イルカのいる研究所に身を寄せる話。
そこで、いろんな人と関わりを持つようになる。
というような話。
とりあえず、この人は、こんな話を書くんだな……と、空気感を呑みこんだのが、第一印象。
今のところは、傷ついた女の人の話を書くのがうまい人なのかな? と、思ってるんですが、もしかしたらちがうかもしれません。
一冊目読んだところなので、次の本を読んだら印象が変わるかも。
なんというか……
話自体は、よくある雰囲気だし、理解もできるんですが。
このラストは、僕の中にはないラストだな……と、思いました(苦笑)
自分ならこの選択はしない、的な意味で……
なんというか、このラストだからこそ、変に生々しくなってちょっと「ああ」ってなったかもしれないです。
あくまでも、個人的な感想なんですけど。
もうちょっとファンタジー的でも嫌ではないんですが……。
まぁ、それはそれ、これはこれ、ですよね。
現実って、ファンタジーじゃないし。
とりあえず、この作品は個人的には一回読んだら、もういいかな、という感じでしたが、別の話を読んでみたい、という興味はわきました。
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中学生の時に村山さんを知り、無我夢中で読んだ作品の中の一冊。
最近出された「放蕩記」を読み終え、作者の思いや育った環境等を知り、また読み返してみようと思って再読に選んだ一冊。
タイトルや、表紙、イルカのもたらす人への癒し、海の魅力、チェロの奥深さ、私のストライクど真ん中でした。
私はこの作品でイルカに惹かれ、まだ実現できてませんが「いつか珊瑚の産卵を見たい」という夢を持ち続けています。
ただ、今回読み進めていく中で、どうしても主人公理緒の恋愛面での行動は私には理解に苦しむところがありました。
女として、男に惹かれる。その結果がゲイリーと関係を選んだとはいえ、「傷を負った」理緒があそこまで露骨に人を傷付けられるだろうか。それに激怒した彼の行動も、私には考えられないほどに残虐でした。彼がそこまで豹変するだろうか、と。
そして、突然のFin。
思わず、え、っと声に出してしまいました。
終わり方が唐突過ぎて私には消化不良でした。その後の彼らは想像にお任せします、では無責任ではないか。と、少し残念に思いました。事件や色んな人の思いがやっと見えてきたところなのに、もう少し描いて欲しかった。
ただ、理緒とBJの思いには温かなものを感じました。タイトルが「青のフェルマータ」、フェルマータは私のイメージでは永遠なのですが、人やイルカの命は永遠ではなく時間が限られている、その対比が悲しくもいとおしく思えました。
欲しいと思った時に手を伸ばさなければ、手にいれることは出来ない。若い時は命の終わりなんて考えもしない。無意識にこの日常が毎日続いて行くものだと思っている。だけど、人にフェルマータは無いのだ。そして、手にいれたいと手を伸ばしても、全てを手に入れることは出来ない。
そんなことをこのストーリーから感じました。
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なんだか少女漫画を読んでるみたいな感じ。読みやすいんだけど、私にはあんまりぴんとこなかった。。あんまり性の描写とか入れない方がいいんじゃないかなぁと個人的に思った。
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海とイルカの描写が美しく幻想的に描かれている。フェルマータ=音楽の記号名で延長(長めに)する感じで。
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青=海、フェルマータ=イルカの姿。精神的ショックから言葉を発せれなくなったリオが、野生のイルカを通じて、自我を取り戻していく。「イルカから癒しをもらう」という一方通行なアニマルセラピー的なものじゃなくて、心や身体をを通わせることに重きを置いている。
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チェロの描写がとてもきれいで、音が聞こえてくるようです。
単行本の方の表紙も青で統一されていて、とてもきれいです。
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少し前に読んだが、
いまだに海の青が脳裏に浮かぶ作品。
透明感があって
心にじわっとしみる感じが
未だに忘れられない。
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小学校だか中学校の時だかあやふやだけど、ジャケット買い。
月並だけどイルカが好きだったので、さぞかし瑞々しい青春ストーリーだろうと思って読んでみたら、相当エロくてびっくりした覚えがある。
今思えば大人へのステップアップのきっかけになった本かも(爆
ずいぶん昔に読んだのに結構内容覚えてます。
主人公は声を失った女の子で、イルカセラピーを受けるためにオーストラリアに滞在。
この人物背景からおとなしくて繊細な子なのかなと思ったけど、結構ギラギラしてる子なんだって思ったのが印象に残ってる。
でも最後はいただけなかったなぁ。イルカ好きなだけにね。
残念だったのは声を取り戻すシーンとかあっけなかった気がするなぁ。
「えっ戻ったの?」って読んでて拍子抜けしちゃった。でも印象に残ってるけど。
「お前の声、意外とアルトなんだな」って友人に言われるとことか。
ドラマか映画にしたら面白いかも。
関係ないけど、そもそもなんで主人公はオーストラリアなんかに行ったのでしょう?
三宅島とか小笠原の方が癒される気がするけどなぁ。