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紙の本

性差別という永遠のテーマに挑んだ勇気ある一書。日本社会における性差による役割固定の愚を撃つ

2000/10/06 15:22

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投稿者:池山 栄一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 男女雇用均等法の施行で女性の職域が以前に較べれば少しは広がったというものの,意欲ある女性にとって企業における活躍の場はまだまだ限られているのがわが国の実情。その一方でフェミニズムの論調の一つに,「日本では男が王様で女は奴隷だ」という極端な主張がある。だが,これは果たして真なのか? 何かというと「差別だ」というコトバ狩りが横行するこの問題で,著者/古舘真は自分が体験して来たさまざまな事実に基づき,この説の誤謬と不毛を指摘してゆく。居丈高な女性フェミニストの極論は女性の解放をかえって妨げている,女性の解放は男性のなかの弱者解放とともにあるというのがその主張だ。
 「そもそも日本中の全ての女性を束にして考えるのが間違い」という著者は,企業内の性差別問題を考える座標として,男/女の性差軸に,年齢差(中高年/若年)の軸を交差させた座標を設定する。著者の体験によれば,かつての職場における支配と従属の序列は,(1)男性中高年,(2)若い女性,(3)女性中高年,(4)若い男性の順であり,なかでも「いわゆる男らしさ」に欠ける若手男性社員が,男性中高年の管理職から屈辱的隷属を強いられたと言う。このことから古舘は,フェミニズムに若手男性労働者との連帯を呼びかける。
 だが,問題がないわけではない。著者が普通なら公言しにくいみずからの被虐体験を明かしてまでこの問題に挑んだ勇気は評価出来るが,性差別の根源的素因を「石器時代の名残」で片づけてしまったのは短絡的に過ぎる。著者が撃ちたかったのは陰湿な差別(イジメ)が横行する日本社会の特殊性であるはずなのに,それをすべての民族社会が通過した(つまり普遍的な)石器時代に還元したのでは,論理的に破綻してしまうからだ。著者には「水利」が個を集団に隷属させる稲作農業の遺制や,封建主義の男尊女卑イデオロギーの源流にあった伝統宗教の役割などを勉強してほしかった。
(C) ブックレビュー社 2000

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