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紙の本
誰もが目を背ける「死」を見つめ続けてきた医師が,長寿社会での「よりよい死に方」を考える
2000/10/06 12:16
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「死」は,人間にとって最大のタブーである。どんなに体調管理に万全を期しても,等しく万人に死は訪れる。ゆえに,生きている人間は,死に目を向けたがらない。だが,医者という職業は別。いや応なく他人の死に直面し続ける日々の中,死に達する境地というものもあるのだろう。近い将来訪れる,いや,訪れつつある高齢化社会。だが,誰もが平均寿命まで生きられるわけではないし,まして,死ぬまで健康なままでいられるわけでもない。著者は日々,人々の死にざまを見届けてきてつくづく思う。みな,怖れるあまりに死から目を背けてしまい,結果,人間らしい死に方をするチャンスを逸しているのではないか,と。
医学の進歩による死の定義の変化から,安楽死問題,自然葬の勧めなどを通し,著者は「死に方」という考え方から,「生き方」という問題を逆照射する。また,センセーショナルなタイトルの裏に隠された,「ガンの特別扱い」に代表される現代医療への皮肉を見逃してはならない。
(C) ブックレビュー社 2000
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