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紙の本
21世紀の人類が直面する地球環境問題を国立環境研究所の研究者たちが分野別に展望する
2000/07/17 09:15
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカ合衆国やフランスで地球変動研究計画が発足したのを契機として,1990年,日本においても科学技術会議により地球科学技術に関する基本計画が作成され,国立環境研究所内に地球環境研究グループが作られた。本書は,同研究所の,総合研究官が自己の担当分野の研究成果を踏まえて,21世紀に人類が直面する地球環境問題研究が,いまどの方向に進もうとしているのかを展望した書である。
オゾン層破壊,地球温暖化,酸性雨,海洋汚染,熱帯林保全,生物の多様性保全,砂漠化など,研究テーマは総合的な観点から設定されている。オゾン層減少の研究がモントリオール議定書を生み,気候変動研究が京都議定書となり,この10〜20年間の研究成果は,地球環境問題の解決への期待に応えるかのようにみえるが,一方でわれわれがいかに生存基盤の詭弱さを知らなかったかを明らかにした。そして自然に適切に対応するための知識がまったく整っていなかったことを知った,と指摘する。地球環境問題の解決を目指して励んでいる研究者たちの提言,本書はそうした意味合いが強い。
(C) ブックレビュー社 2000
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