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紙の本
70年代大学生の時代を垣間見せてくれるのでしょうか
2009/10/31 21:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ伊集院大介が自他ともに認めるような名探偵となる前のエピソードがいくつかありますが、そのうちの1つ。
時代は1973年で、いわゆる70年の学園紛争が終わったあとの学生演劇を舞台としたものです。もっとも語り口は、現代の大女優が自分の若かった頃のことを思い出しているという形になっています。なので、『青の時代』ということなのでしょう。
栗本薫が70年代を語る時に時々とっているのですが、ここでも各章のタイトルが歌からとられています。
第1章 あの時代を忘れない
第2章 蜜の味
第3章 翼を下さい
第4章 ライク・ア・ローリングストーン
第5章 時の過ぎ行くままに
第6章 大団円――BECAUSE
誰のどういう歌なのかわかる人は、栗本薫とほぼ同世代ということでしょう。ちなみに私は若干下の世代ですが、わかってしまいます。そういう歳の人たちに向けた話という面もあるのかもしれません。
まあ、栗本お得意の演劇ものに、あの当時の若者のあまり一般的ではないかもしれないけれどそれなりに現わしている風俗を絡めて、そして殺人事件が起こるというものです。
「名探偵の原点がここに!」と銘打たれていますが、私としては伊集院大介の原点は「優しい密室」にしておきたいなあと思います。
2000年当時の栗本薫の趣味が垣間見える、そんな作品といったところでしょうか。
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