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最近の自己啓発とかに比べると学術的で面白い。オウム信者の脱洗脳に関わった当初は仏教の知識がほとんどなくて手塚治虫のブッダを急いで読んだってのがうけた(笑)
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あのオウム信者の脱洗脳を手がけた苫米地英人による、洗脳に関する書。一般書でありながら専門書と言ってもいいくらいの洗脳に関する仮説書『洗脳原論』
心理学・・・といった一学問の視点からではなく、幅広く、そして苫米地英人固有の視点からの解説がなされている。
最近出されている苫米地本とは趣を異にする解説書になっている。
脱洗脳を手がけた経験から、すべてではないにせよ、脱洗脳の手法の大枠をさらけ出した興味深い本だった。
マインド・コントロールという口当たりのよい名ではなく、あえて『洗脳』という語を用いているところにも、深い意図を簡感じる。
『一体、人の心を操り、人格をも崩壊させる洗脳とは、どのようなものなのか。私はこの本のなかで、それを解き明かすべく、洗脳の構造と歴史を明らかにしようと思う。同時に、そこから心を解放するデプログラミングと呼ばれる過程を、学術的・体験的双方の面から詳述してみたい。』
難しいと思い、心して読み始めたのだけども、必要に応じて紹介される例え話や事例の紹介などはいい具合に理解の助けになっていた。(とはいえど、単語レベルで学習する項目も多々あるので、やはり難しいかな・・・)
また、洗脳を解説しているのみならず、今の日本における危機的状況についても、多くの指摘があり、提言もなされている。
最終章『私の脱洗脳論』には、著者苫米地英人の脱洗脳に関わる経緯が彼の私的経歴から述べられている。その経緯自体が興味深く、ここだけ読んでも本書の価値はあると思う。
リアルタイムにオウム事件を経験した人にも、また、その時代に接していない人にも、お薦めの書。
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【目次】
第1章 洗脳とは
第2章 脱洗脳のプロセス
第3章 ディベートと脱洗脳の関係
第4章 脱洗脳のケーススタディ
第5章 アメリカ“洗脳”事情
第6章 私の脱洗脳論
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オウム事件で名前が知れ渡った苫米地英人氏の洗脳の概論の本。
コンピューター技術者であるとともに、人工知能のアプローチが洗脳・脱洗脳(デプログラミング)につながっている点が興味深い。
本の内容としては、洗脳とは変性意識の中で、アンカーを埋め込むことにトリガーによって思考を呪縛するするような形であり、脱洗脳とはアンカーを無効化することであり、その手法としては、ディベートの手法が使えることになっている。また、脱洗脳のケーススタディとしてオウムの例や、朝鮮戦争後の中国によるアメリカ兵の洗脳などの洗脳の簡略史、著者の洗脳メカニズム論などが書いてある。
冒頭に書いてある通り、洗脳のメカニズムを明らかにすることは、それを使った活動を刺激することにもなり、扱いには十分気をつけたい。
しかし、洗脳プログラムを作ったり、それを運用や脱洗脳するためには、専門的な知識と経験が必要なので、素人が安易に手を出す領域ではないこともわかった。洗脳を科学的、歴史的に明らかにした本だと思う。
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脱洗脳は,洗脳の上書きである.
我々の思考パターンや価値観というものがいかに脆く,簡単に書き換えられてしまうか.
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抽象的な内容が盛りだくさんの本。内容が抽象であるので、理解するには時間がかかる人がいるかもしれないが、本の内容とその関連知識を身につければ、あらゆる状況で応用可能な知恵・知識がわんさか入っている。
この値段でこの内容は超お得であると思う。
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思えば、カルト宗教でなくても、この世は洗脳だらけである。
web上に反乱する「あなたにおすすめの広告」だってそうだ。
学校、職場、知人、家族も。
洗脳に対する危機感をもって、身と心を守る知識の必要性を認識した方がいい。
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テレビとかに出ているのを見ているととても怪しい(w)苫米地さんですが、2000年に書かれたこの書籍はその第1歩ともいうべき書籍です。オウム脱会者への脱洗脳に関する話で、そのメカニズムとどのような対応を取ったのか。深いところの心理学がどのようになっているのかを理解するにはとても役立つかと思います。エンターテイメントとしても十分楽しめます(2015.10.10ごろ読了)
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この著者はどう評価したらいいのか未だに掴めない。何やら凄そうな感じを、装ってはいるが具体的な話には入らない。違う著作を読んでも同様だ。話が核心に入るかと思われると違う話に飛んでしまう。恐らくもうこの著者の本は読まないと思う。
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苫米地氏の著作としては、批判の少ない本。
オウム真理教脱会者の脱洗脳をなぞりながら、洗脳の仕組みについて、一般人でも分かりやすく書いてある本です。
無駄な部分があるので、なかなか評価の分かれるところですが、脳・心理学とプログラミングを結びつけて考えるなど、個人的には分かりやすい本だと思いました。
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著者の胡散臭さから敬遠していたが、面白かった。
心理学の専門家が書いたというよりは、心理学オタクが書いた感があり、実地に則っている分、他の本より面白かった。
この人の経験のエッセンスであり、他の著書は読まなくてよいかなと。
それより、引用文献がオウム真理教が活動していた当時の空気を反映しており、また、心理学を学ぶ上でも興味深いため、順に当たっていきたいと思った。
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オウム真理教の信者の洗脳を解く任に当たった著者の本。洗脳のステップが明らかになっていて非常に為になる。
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著者である苫米地さんの語る、洗脳に関する言論。
すごく面白かったしタメになった。
苫米地さんが経験した、オウム真理教の元信者への脱洗脳のかなり詳しい過程と、そもそもの洗脳のメカニズム、それがわかりやすい文章で書かれていて理解しやすかった。ディベートやアメリカの洗脳事情なんかも興味深かった。
とりあえず、この本を読んだことで、今まで「教育は一種の洗脳」という言い方を自分はしていたのだけど、それは今後止めようと思う。全く異なるし、教育者にも失礼だ。
無意識的にも洗脳に陥らないように、「変性意識状態」と「アンカー/トリガー」、このキーワードは忘れないようにしよう。
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かなり、重要なことが書いてあるようだけど、勉強不足で理解不足。
もう少し勉強したらまた読んでみる。
心理学の基本をよく勉強した人には、とても良い本だと思います。
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ディベートを勉強してみたい
編成意識ってどう生み出すの?最初が大事、成瀬悟策
ディベート、催眠療法、徳島大学の研究室
*相手が理解できる限界よりも少し早く喋り30-1時間;情報処理の容量がオーバーして変性意識状態に入る
*否定的に考えていた概念や命題を徹底的に考え抜いて、皇帝に転じた瞬間に入りやすい;相手の思考パターンを掴んだ(全て記憶して論理構築を頭の中でビジュアル化)のち、もう一度持論を相手に説明させる(こちらの知識を教えるというスタンスは決して取らない、向こうの考えを教えてもらい、それについてどんどん質問をするーについて聞かせて)と、最終的に持論自信が打ち砕かれる仕掛けにする
*概念空間;話の内容を全てビジュアル化、論理や言葉を色と形で相手に示して空間に置いておく、後で並べ替える
*感覚遮断、期間を教えない、知識のない状態
*ブリーフセラピー;短期間で起こさせれる、ベトナム戦争以降のアメリカ
洗脳;思考行動感情をコントロール
変性意識状態が必ず介在する;意識が変形して夢を見たり、酩酊したような感覚。無意識レベルの心的内部表現が外在かするから外からアプローチしやすい;仮想の情報に対してフィードバック反応を起こす
α波、呼吸、瞑想、ドラッグ、バイオフィードバック
神秘体験に至る;圧倒的な体感と感激。イメージングで空間を創出する
トリガーというメカニズムを利用して引き起こせる;神秘性や宗教性と何ら関係なく、単なる技術だとはっきり説明すれば、神秘体験は無力化する
トリガー;音樂、マントラ、祈り、声の調子やリズム
可能性世界;空想の世界
1;可能性世界の命題が現実世界の心と体に影響を与えるメカニズムをつくる(縁起が悪いと寒気がする)
2;可能性世界の臨場感が現実世界の臨場感より強くなるようにする、没頭
3;暗示をかけて再現性を持たす、アンカーの植え込み(独特な用語;臨場感状態を固定化、現実世界を希薄化)
4;アンカーをありとあらゆるものと結びつけることで洗脳がとけかけてもすぐに戻る状態になる
意識の暗闇;ダークネスバウンダリー。これを超えた教祖とその周囲の勘違いがカルトの発端
脱洗脳
1;アンカーの発見 会話中に発見(じっくり聞く体勢)、何度も口に出させて本人にその言葉の作用(どんな感じがするか)を自覚させる
2;アンカーの向こうか編成意識に陥った状態で
入信前の記憶は右側、あとの記憶は左側に分けましょうと指で円を描く
その境界線上にーという黄色のトリガーが浮かんでいますね、それを撮りましょうと風船を割るような真似をする;無意識レベルで効果を滅する
そして、現実世界の記憶である右側の赤い世界とオウムにいた可能性世界の記憶である左側の青い世界をくっつけましょうとぐっと引き寄せる動作
2つの世界が結びつくことで自分を消滅させたり否定せず忘れないで本来の自分に戻れる
空間の支配;オーラ、心をつかむ相手に合う瞬間が大事
無意識の共有;相手が思うがままに話させる;無意識下の情報を認識できる、アンカーを浮かび上��らせるために関わりそうな会話は何度も繰り返す、相手の心の内部表現をビジュアル化し、アンカーを捕える
アンカーの確認;相手の脳内の情報を私の周囲に仮想現実的にビジュアル化、相手にみせて体感させた状態で皿に臨場感溢れるイメージ操作を言葉や仕草をつかって行う
アンカー:自然に編成意識を引き出す短縮(私が右肩を触ったら同じ状態になりますよ、話し方)、生態的なレベルに影響を与えるホメオスタシス機能を作動させる
イニシエーション(メンバー加入)を再確認させる(あれはLSDが混入されていたのだ)
洗脳の手法
フレームの再構築;抱える問題の意味付けを変えてやる(発疹がでるのはカルマなので修行を続けると治る、);こっちのフレームの方が優れていると示す必要がある
ゲシュタルト破壊;いま、この時のみに関心を持たせて本人の過去や未来から切り離す、慣れ親しんだものを攻撃して自我の崩壊を狙う、現実世界で時間の流れに乗っている感覚がない(自分本来の問題に気づけないのは気の流れが悪いから→教団の論理の正当化、イニシエーションとか通じてゲシュタルト破壊する)(トラウマを執拗に思い出させて強烈な変性意識と意識の現実世界からの解離を引き起こす)
ディベート;勝てる方法をより良く説明した方が選ばれる、論理の構築方法は哲学的思考の基本手法である
相手の知識を全部引き出し、その中の本の僅かなほころびを追求して言うことで論理全体を崩壊させる(12時間!)
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洗脳の方法論の概観が書いてある。
あとはオーム信者の脱洗脳の実地による解説。
アンカー、変性意識状態がキー。
変性意識状態は、意図的に作る方法がある程度確立しているらしい
(作者がシステム化と実験済み?)
作者がやたらすごい人?
(内容の端々に作者のすごさが滲み出ているが・・・)