投稿元:
レビューを見る
サーファーでありLSDの服用を公言する、ノーベル科学賞受賞者マリス博士の言いたい放題な自著伝。大人げなくてイイ!
「今世紀が終わろうとしている現在、社会的に重要とされる問題のうち、それが本当がどうか、きちんとした実験的検証を経ているものは、実はほとんどないのである。」
エイズはヒト免疫不全ウイルスによって生じる。大気中に放出されたフロンがオゾン層を破壊している。地球は二酸化炭素で温暖化している。などを根拠のない幻想と言い切る挑戦的姿勢に惚れる。
投稿元:
レビューを見る
はちゃめちゃで豪快な生き方の博士に惚れました。科学を愛し素直に人生を楽しんでる人です。変人好きならきっと彼のファンになるはず。
投稿元:
レビューを見る
こう言っては大変失礼だが、科学者を自覚するということは刺青を入れてパンクスであることを叫ぶ位の勢いのあることではないかと思う。つまり真理を追求する点において、あまりにも権威や派閥の多い世界で、見つけてしまった使命を叩きつけることを躊躇できない。
マリス博士は、その辺上等で。 飲む買う打つ(LSDを)バリバリだし、HIVウィルスとエイズの関連性は否定してるし、スウェーデン国王グスタフ夫妻に前妻との息子を推しながら、ノーベル化学賞受賞するし。
「生物と無生物の間」からのファレンス。OJシンプソン事件で、法曹と戦ったエピーソードも含め、科学とは(そしてそれを取り囲むアレとは)何か、そこを腹に落としてくれた一冊でした。映画化希望
投稿元:
レビューを見る
PCRを思いついた人の本。天才と奇人変人は紙一重なんだなぁ。フロンガスや温室効果ガス、HIVについては今現在、どう思ってらっしゃるんだろう。
投稿元:
レビューを見る
PCR検査のPCRがポリメラーゼ連鎖反応であるとは知らなかった。マリス博士はかなりぶっ飛んでいるが科学に対する考え方は一流であると分かった。生物学、化学、天文学、数学どの分野にも詳しい。DNA解読、ヌクレオチド、ニトロベンゼン、微分位相幾何学、クォーク、エンドルフィン、LSD、HIV、エイズ、レトロウイルス、T細胞、人類は自然科学の前では無力等科学の偉大さを思い知らされた。科学の原理原則の大切さを考えたい。
投稿元:
レビューを見る
PCRを発明した人だということで、興味を持って読んでみたが、実に魅力的な本だった。
キャリー・マリスという人の魅力がつまっている。
賢く、ユーモアにあふれ、自由で、真摯だ。
私は、このような人に、愛情と共感を覚える。
視野は広く、論理的に物事を考える。
その反面、いわゆる非科学的だと言われる、超常現象や占星術などの不思議な現象にもまっすぐに興味を示し、受け入れていく。
冒険心と度胸もあるうえに、自他に対し嘘やごまかしをしない。
「Dancing Naked in the Mind Field」という原書の題名は、彼にぴったりだ。
エイズに対し、このような見解があるとは知らなかった。
常識だと思い込んでいることに、別の角度から光をあてることは、とても大切だ。
それは、今の567騒ぎにも当然いえることだ。
人間は愚かで近視的で、独善的でありがちだ。
人はいつか絶対に死ぬものである、としても、亡くなってしまったことが、惜しい。
私はくだらない人間だが、少しでも彼のように生きていけたら、と願う。