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紙の本

この国の教育を変えるのも、悲しいけれど外国の力かもしれない

2002/10/09 20:38

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近は、いじめの報道が減ったけれど、実際はどうだろう。マスコミは、事件が起こらなければ追跡をしようとしないから、ニュースが無いからと安心はできない。この小説は、現代日本・教育の現場のありようを告発する小説といったところだろうか。本の宣伝の文句は、かなり「いじめ」に焦点を絞っていたけれど、どちらかというと学校の荒廃描いた作品と考えたほうが自然な気がする。

主人公の小野田雄一郎はアメリカで生まれ、一時帰国の経験はあるが、日本に帰るのは十年ぶり。アメリカの学校で飛び級を経験し、自由・正義についても確固とした考えを持つ彼の前にあるのは、差別的で、現実から眼を背ける日本の学校であり、教師や学生達の姿だった。無論、似たようなことはアメリカにもあるはずだ。しかし、日本ほど大規模で、しかも行政がその存在自体を認めようとしない、といった異常な事態ではないだろう。

そのような環境の中で、いじめの奥に見えるものに立ち向かう雄一郎の姿は、見ていて美しい。物語の中で、日本の裁判制度や弁護士のありかた、現在の教育者の質、さらにはマスコミについて鋭い指摘が続く。筆者は、アメリカでの生活がかなり長かったらしい。もしかすると、自分の子供が日本の学校に編入して、そこで見たものが作家としての心を駆り立てたのかもしれない、それほどに熱い作品だ。

作者の高嶋哲夫は『イントゥルーダー』、『スピカ』などといった作品で、今までも現代日本の問題点をクールに描いている。しかし、その知識には感心したものの、肝心の人間を描くという部分で深みを感じなかった。しかし、この作品は違う。一部で、ありふれた展開云々と評されていたようだが、この作品の含みのあるエンディング、ここには救いがある。ある意味、天童荒太『永遠の仔』を超えた、詩情あふれる作品といってもいい。

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2005/09/04 07:54

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2010/03/18 14:58

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2012/06/21 12:57

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