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主人公の回想という形で語られた、スペインの小さな村の出来事、色々な人生模様を描いた小説。
パウロ・コエーリョの「アルケミスト」と並んで、一生の本になるかも! っていう読みごたえがありました(*´∀`)
登場人物みんなに強烈な個性・存在感があって、でもけっしてドタバタ劇ではなくて、淡々と日々は過ぎていくところがリアルというか。
日々のとりとめのない出来事を通して主人公は色々なことを感じ、考えて成長していく。
誰もみな人生を思いの通りには生きられないけど、だからって生きることは苦痛ばかりじゃない・・・解説にもあったように、イタリア映画を見ているようなストーリーでした。
というか、映画になったら観たいなあ〜。「クリクリのいた季節」みたいな感じで。ってあれはフランス映画でしたっけ。
この本を読んで感じたことをうまくまとめることは、まだできそうにありません。
それだけ印象の強い作品でした。今はまだ受け皿をはみ出している状態というか、余韻が強すぎているというか。
とりあえず、ウカ・ウカはひたすら応援したい存在でした。そういう意味では、主人公の母親の心情に近いのかも(*´艸`)
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翌日から都会の学校へ行く少年が、小さな自分の村での出来事を回想する少年成長物というかスモールタウン物。
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街の上級学校に進むため村を離れることになったダニエルが旅立ちの前夜、今まで過ごしてきた村での様々な出来事を回想する。
ダニエルとローケとヘルマンの悪童3人組のさまざまないたずら、個性的な村人たちのエピソードをある時は10歳のダニエルの視点、またある時はおそらく成人したダニエルからの視点でつないでいく。
個性的な村人たち、悪童たちの微笑ましいいたずら、ちょっとほろ苦い初恋。ダニエルが村に別れを告げる日が近づいたとき、ある事件がおこる。
二度と戻って来ないものがあるということを知って、ダニエルは少年から大人になっていく。真っ只中にいる時は気がつかなかった、少年時代への思いを抱いてダニエルは旅立ちの朝を迎えるのだった。
スペイン北部の小さな村の生活が飾らない言葉で描かれているが、その底には過ぎ去った日々へのほろ苦い郷愁が流れている。
紹介文にはスペイン版「スタンド・バイ・ミー」とあったけど、少し違うような気がした。