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紙の本

2000/5/7朝刊

2000/10/21 00:17

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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 貫一お宮で有名な尾崎紅葉の『金色夜叉』。新聞連載で大好評を博した名作が実は未完であるというのは余り知られていない。なぜ大ベストセラーは生まれ、その後忘れ去られたのか。少し俗っぽいテーマに若手研究者が正面から取り組んだ。
 「何がベストセラーか決めるところから難航した」と著者は明かす。取りあげた作品は『金色夜叉』のほか、キャラクター商品まで生み出し、「渦巻現象」を世間に起こした渡辺霞亭著『渦巻』など、明治・大正期の八点。すべて新聞連載小説だ。
 難問に挑んだ著者が提示した一つの見方が「読み巧者」の存在。新聞小説が確立していくに従って、インテリ層に限定されない多くの読者が育ち、積極的に小説にかかわっていく。作家も反響を意識してサービス精神を発揮しつつ、読まれるためのテクニックを洗練させていく。「開かれた世界で高度なコミュニケーションが当時は成立していた」。こうした書き手と読み手の「幸福な関係」が断絶してしまい、読む手がかりが失われてしまったことが「消える」要因の一つとみる。
 ヒントは、学生時代から趣味で見てきた文楽や歌舞伎。予備知識がなくても、見つづけることで次第に「見巧者」になり、演者と連帯感を共有するまでになった。それが「なぜ文学にはないのか」と思わせた。
 高校生のころは「名作」を読んでも「さっぱりわからなかった」。それでも、「感性とかいうあいまいなものでなく、文学固有の価値を知る尺度はないものか」と考え、研究者を志した。
 純文学研究が主流のこの分野では「異端者」。もちろん、射程は現代の文学界に向いている。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000

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