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人類進化の空白を探る みんなのレビュー
- アラン・ウォーカー (著), パット・シップマン (著), 河合 信和 (訳)
- 税込価格:1,870円(17pt)
- 出版社:朝日新聞社
- 発行年月:2000.3
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紙の本
人類進化のミッシングリンクはどこまで解明されたか
2003/04/23 21:29
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投稿者:YOMUひと - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者達は、ヒト科化石「ボーイ」を1984年発見し、
なぞの多い人類のミッシングリンクを次々に解明していく。
同時進行的に、ダーウィンの崇拝者で人類学史上初めて
ミッシングリンクの概念を提唱したヘッケル、ヘッケル
に感化されてアジアに赴きジャワ原人を発見したデュボア
を始めとして、人類学史上の様々なエポックと、
個性豊かな人類学者群像が描かれる。
なによりも、脳の発達、二本足歩行、言語の獲得、草食から
雑食への変化、社会性の発達等に関する通説が、次々発見
される新しい化石や新テクノロジー、あるいは発想の転換
によって覆っていくドラマチックな展開は圧巻である。
ここには現実に真実を探求して我々の認識を豊かにしてくれる、
健康な科学者達が確かにいる。そして科学の終焉とかは
大風呂敷に聞こえてくる着実な科学の世界が。
しかし、ミッシングリンクはまだ解明からは程遠い。
彼らは今日もこつこつと世界各地で人類の化石を探し、
悩み、考え、発見している。
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