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バージェス頁岩の調査に基く、古生物研究の最新の成果(残念ながら、現在となっては最早最新ではない)を、一般人にも判り易く紹介する。ジェイグールドの提示する進化観(残念ながら、これも現在では誤りであることが判ってきている)も興味深い。
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最先端の古生物学研究からすれば過去の遺物なんだろうけど、これほど「研究者」という生き物がよく描かれている本もないと思う。研究することの悲哀、今も昔も変わりません・・・
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グールドの本は何を読んでもおもしろい。まーったく知りもしなかったヘンテコな古生物たち。そこから思いもかけない進化論へと旅をさせられます。現在から過去からヘンテコ生物から人間にいたるまで旅することができる。
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NHKの特集を見て興味を持ったバージェス頁岩とカンブリア期の生き物たち。あんなに古い時代の化石が、それでもなお残っていたということに、バージェス頁岩の奇跡を感じました。
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生物の姿とはなんだろうと考えるようになります。あ、あまり細部をとばさないで。人物描写のほうが断然面白いからって。ハルキゲニア、なんて素敵な響きでしょ!
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グールドの代表作。
この本をはじめて読んだのは小学校の頃バージェス頁岩動物を知り興味を持った時。その頃一般には殆ど知られてなかったし田舎だったしバージェス動物一般書はこれしか無かったし、とにかく散々探しまわって中学になってようやく図書館でこれを見つけ、喜び勇んで借りてきたものの、初めのうちは「今までの認識のあやまり」みたいなのばっかり・・・。夢見るガキとしては、バージェス動物ってどんなのがいてどんな生き物だったのかなあ?かとかが知りたくてわくわくしてたのに、あんまりにもそれが出てこなくてまじで泣きたくなった記憶がある・・・あとのほうでちゃんと載っていたけど。今では良い思い出。
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カンブリア紀の生物爆発の化石からわかった生物進化に関する知見についてわかりやすく解説されている。読むのはなかなかヘビーだが非常に面白い。
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読み終わると表紙の不気味な生き物が
たまらなく愛おしく思えるから不思議なものです。
この惑星は神の壮大な実験場なのだという気がしてなりません。
バージェスモンスター関連の本はこれを読んでから読み漁りました。
とかくこの世は驚きと奇跡に満ち溢れています。
落ち込んだときに読む本。
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ずっと植物分類学の道を目指していた高校生の私に、『古生物学も面白そう!』と思わせた一冊。カンブリアの大爆発に出会ったきっかけ。
生物進化の長い歴史が息もできないほど魅力的であることを丁寧に書き込んだ素敵な本。
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バージェス頁岩で見つかったカンブリア紀の生物たちを中心に、進化がいかなるものであったかが書いてあります。が、結局著者が言いたいことは、進化は偶然性にゆだねられているとのことだったようですが、その通りの部分もある一方、それだけでは説明がつかない部分もあるように思われます。個人的には、著者の進化観には与できませんが、バージェスの多様な生物達を概観するには、とてもいい本です。しかし長い…。特にウォルコットのくだりは不要。
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NHKスペシャル「生命40億年はるかな旅 第2集 進化の不思議な大爆発」を見て、
それまでカンブリア紀には三葉虫とかウミユリくらいしかいないと
思っていたから、びっくり仰天!
ハンドルネームのアノマロカリスはここから付けました
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バージェス頁岩から発見された奇想天外な化石動物と、そこから展開したグールドの爆発的進化説に関する先駆書。
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生命の多様性とその面白さについて教えてくれた最初の本です。
テーマの面白さも然ることながら、著者の人柄の魅力に依るところが大きいと思います。
ちなみにこの本を読んでから昆虫類などを毛嫌いすることが無くなりました。
無用の殺生をすることがなくなって結構なことです(笑)。
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ブリティッシュ・コロンビア州の東端、ヨーホー国立公園のカナディアン・ロッキー山中で発見されたバージェス頁岩の無脊椎動物群。
古生物学においては、恐竜や人類進化の歴史など神秘的で魅力的なテーマがあるが、バージェス頁岩が与えるメッセージは生物進化の歴史の真相に迫るという意味ではそのどれをも凌駕するおもしろさを秘めていると著者は豪語する。
本書で紹介されるのは、古生代カンブリア紀に棲息していた海棲動物群の化石にまつわる物語である。それは現在では信じられないようなデザインをもった生命体の宝庫だった。次から次と現れる奇妙奇天烈な生物を見ているだけでもおもしろいが、本書ではその動物群の秘密を解き明かしながら、一貫したメッセージが主張されている。
それは、「生物の進化は進歩である」という誤解に対するアンチテーゼ。
ダーウィンの進化論がほのめかす内容もそうだけど、私たちはなんとなく、原始生物の発生から、進化とともに生物の多様性は増大し、優れた機能を持つ種に至ると考える。
ところがどっこいだ。
バージェス頁岩の動物群は、種の数こそ少ないものの、種のひとつひとつがもつデザインのかけ離れ具合、本当の意味での多様性(異質性という)は、現在存在する動物群をはるかに凌ぐということが判明してしまった。
これが示唆するのは、カンブリア紀の大爆発以来、とんでもなく多様なデザインをもつ動物が誕生、そして半ばランダムにそれらの種がふるいにかけられ、わずかに生き残った種のデザインをベースに進化が進んだということになる。
著者はこの進化モデルを悲運多数死とよんでいる。
よく考えれば、恐竜の絶滅の主要要因も隕石の衝突だと考えられているが、もしそうだとしたら哺乳類が爬虫類よりも機能的に優れており、だから現在哺乳類が地球を支配したなどという論に必然性はありえない。実際に恐竜は1億5千万年以上覇者として君臨していたのだ。
ひいては、今地球を人間が支配しているという事実に必然性などないわけだ。
進化の歴史について、決定論的な進化はないのではないかという大胆な考え方を提示するおもしろい一冊だった。
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1 期待の図像を解読する
2 バージェス頁岩の背景説明
3 バージェス頁岩の復元
4 ウォルコットの観点と歴史の本質
5 実現しえた世界