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エルディッシュという数学者は、それこそ人生を走り抜けたんだなぁという気がしました。
話は、エルディッシュという人物について友人たちが語り合うというような形式でかかれています。それがとても温かみがあって、アルバムをめくっているみたいに読めました。
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もう10年も前に読んだ本です。
頭の中が見てみたい人の筆頭が数学者。
通常の社会生活にはものすごく支障あったろうなと思うけど、そういう人がある特定のことに集中して人生送れる社会の余裕というのも、重要なんでしょうね。
思い出してみると、刺激受ける言葉が多い。
もちろん、エルデシュは同業者に言ってる言葉だけど、われわれビジネスに生きる人間にとっても、当てはまる。
君の頭は営業中かね?
とか、常にゴールだけを見据えて集中している。
本棚から探し出せたら、ざっと読み返してみたいですね。
彼にとって、カフェインは脳を働かせるドーピングみたいなもんだったとか、面白い話が多いです。
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数学者エルデシュの伝記
83才で死ぬ直前まで数学をし続けた人。どうしようもないほど生活能力に欠けているけれど、数学者仲間に愛されていたことがわかる。数学はわからなくても、数学に魅入られた人々の話は面白かった
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ぼくはへんなひとがすきです。
きっと、友達にはなれないけれど、
(ぼくは高校で数学を0点とったこともあるし)
こういう突き抜けた人はほんとうにだいすきです。
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数学者ポール・エルデシュの生涯について。80歳を越えても1日19時間ずーっと数学にのめり込み、世界中を旅しながら400人以上の研究者と一緒に論文を書いたらしい。
自身も優れたプレイヤでありながら後進育成も欠かさなかった人っていうと、立川談志を思い出す。数学界の談志だ。
彼がどんな研究をしてたのかを数式を用いて説明してくれてるんだけど、数学が苦手なのであんましわかんなかった。いちおう学部時代にグラフ理論はとったんだけどなぁ。
読んでくうちに面白そうな匂いはなんとなく感じ取れたので、いずれ数学とは仲直りしたいと思った。
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変人・数学者エルデシュの人生を描く。
この装丁が堪らない!
表紙と見返しの人物配置の巧みさ。邦題と原題のバランス。
素晴らしい!
が、内容は今ひとつだったなあ。
エルデシュ以外の人物にライトが当たりすぎて、タイトルからしたら期待はずれ。
放浪時の具体的なエピソードをもっと読みたかった。
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すごい人がいたもんだ。100m走のスピードでマラソンを走るように数学をした人。しかもウサイン・ボルト並みのスピードで。僕らに無いものばかりをたくさん持っている。僕らが持っているようなものはほとんど持っていない。良い意味で。あまりにも桁違いな人だから、憧れとか羨望とかそういう感じではないんだが、ほんの少しでもこの人と接する機会があったなら人生に大きな影響を受けてしまうに違いない。ただ、自分にこの人を受け入れるだけの度量があればの話だけど。
ドイツにハイデマリーという、お金を持たない生き方をしている女性がいるという話をTVで見た。エルディシュとちょっと通じるところがあるなと思った。人生においてお金に全く重きを置かない人(稼ぐ能力もあり、お金があればできる事も理解していながら)はもっと大事なものが見えているのかもしれない。
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書いた論文は1000を超え、定住地をもたずに常に別の数学者の元へ居候し、子供の事を「エプシロン」とよび、白内障の手術中に施術していないもう片方の目で論文を読もうとし、死ぬ直前まで「ザ・ブック」を覗こうとした数学者エルデシュを巡る伝記。
一応、エルデシュの伝記という事になっているが、フェルマーの最終定理の証明を巡るトピックなど、数学史上の話題にページを割いている。だからこの本は、エルデシュの生涯そのものを示すというわけではない。エルデシュの生涯を中心に、彼に幸か不幸か巻き込まれた人々、そして彼の生きた時代の数学史を垣間見ることができる。
ちなみに、文庫版もあります。私は装丁が好みだった、というだけの理由で単行本(の古本)を買いました。
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エルデシュの魅力は十分に伝わりましたけど、もっと知りたい的な欲求を満たすまではエピソードがなかったような気がします。エルデシュと関わった数学者の、エルデシュに関連しないエピソードに話が逸れる事がちょっと多すぎのような。数式は、文中にでてくるのはいいんだけど、理解してやろうという魅力が付随していない感じがして、なかなか読み込もうという気になれない。数学好きの人だと違うのでしょうか?どうしても、サイモン・シンの著書を比べてしまいます。神の左手は、文句なしに面白かったのになぁ。
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1日19時間数学を考えつづけた人。個性がきわだっている。こんな人がいるから、人間っておもしろい。数学がきらいでも楽しい本。
九州大学:mob
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エルデシュは生涯自宅を持たず「君の頭は営業中かね?」と知り合いの数学者の家へ突如訪ねては数学を解き、論文を発表する不思議な人物。扉の写真がなかったら、ほんとうにいたの?と疑いたくなる天才数学者エルデシュ。数学者を主人公にした楽しい小説を読んでいるような驚きに満ちた伝記です。
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一風変わった天才数学者エルデシュの伝記。
1日19時間は数学の証明のことを考えているエリデシュ。
独自の世界観で生きているようだ。
内容は、エリデシュの人生の様々なストーリなどが書かれている。
数学の式も所々に書かれている。
しかし、個人的に数学は得意ではないので理解することはほぼできなかった。
数学や歴史上の人物に興味がある人には、面白い1冊だろう。
特に素数に興味がある人には、発見がたくさんあるかもしれない。
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いったい、この本の中で何回「素数」という文字を見ただろう。
証明の部分はかなり読み飛ばしたけど、数学を愛した人たちの描写がなんとも温かいです。
読書タグにSFを付けた理由は、この本の中にあります。
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感想:
一人の人間をこれ程までに熱中させる数学のすばらしさが伝わってきた。
自分もこういった寝食を忘れるモノに出会いたいと思った。
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エルデシュは1913年にハンガリーで生まれた数学者だが、ユダヤ人であったために国を出ることになったのだが、本書のタイトルの放浪というのは、そのためではなく、彼自身の生き方に由来するものだ。(ちなみに原題は"The Man Who Loved Only Numbers"で放浪という意味は含まれていない。)数学を愛して、数学の問題について他の数学者と検討することを愛して世界中を飛び回っていた彼の生活から来ている。1996年に83歳で死ぬまでの生涯を扱うこの本は、20世紀の欧米の歴史であり、数学史である。そのため、多くの数学の問題と数学者の名前と業績が書いてあって、読んでいると混乱してくる。数学者の自殺率が高いような気がして、数学って危険な学問だともおもった。エルデシュ自身は、長生きして、数学を楽しみ続け、ユーモラスな逸話もたくさんあって、多くの数学者に愛されて、幸せに生きたことがわかる。