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2004年春に購入。分厚い。そして高い。でも表紙がいい雰囲気出してるので買った。内容は香港返還の頃、現地に住んでいた筆者の日記みたいなもの。
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この本と、ひとつの映画で私は香港に転がり落ちました。ものすごく個人的な内容なのに、読んでてしんどくならないのはクールなまなざしのせいかもしれない。
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分厚い。読み終えるのがもったいないくらいおもしろかった。こんな体験をして、こんな文章を書ける著者に嫉妬。
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星野博美さんが、1997年の香港の中国返還前後の二年間、実際に香港で暮らした記録。分厚い本そのままに読み応えがあった。旅行ではなくアパートを借りて生活を送ったから、都心や観光地でなく香港の人からもなぜそんな所に?と聞かれるような場所に住んだから、といった理由だけでなく、星野さんだからこその、引き込まれる文章で綴られていて、生き生きとしたというより生々しい、人間が生きていくために日々を必死に暮らしている香港の人達とのかかわりを目にし、関係を作っていたのだろうと思う。香港に特別な興味はなく、この本を読んでも行ってみたいとは思わないけれど、こんなエネルギーがあるところだとは初めて知った。登場人物の人生をとてもリアルに感じる。一枚だけ挿入されている写真にも、星野さんの万感の思いが込められているんだろうと思う。
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香港に体当たりでぶつかる作者に感服。
厭なところがいっぱい見えちゃうんだけど、嫌いになれない。そんな感じよくわかる。
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香港への愛情は迫るほどに感じるのに、どこかクールに感じるのは文体の所為なのだろうか。
盲目的な愛情ではなく、一歩引いたところから余すところなく眺め回しているような印象を受けるが、それが全然嫌味に感じない。
ルポやドキュメントではなく、思い切り作者の個人的な出来事が中心に書かれている所為か、香港の生々しい日常が生気を伴って読者を誘う。
近くなのに遠い、遠いはずなのに近しい。外国を懐に入れるように愛するって、きっとこういうことなんだ。
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素晴らしい!の一言!!!香港に行ったことがある人は、みんな楽しいショッピングや夜景を楽しむのとともに、歴史の重みやその特質を意識せずに感じるはず。香港に行ったことがある人は、必読!!!
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Jan 24 2008読了,購入予定
図書館で借りた。
作者が香港の人の生活に深く食い込みながら生活しているので,香港の空気をとても強く感じることができる。また,自分がよそ者としてそこに存在することによって生じる,微妙な不安と安心が共存するような不思議な心理状態がよく感じとれる。
この本を読んで,私の読書枠には「旅本」というカテゴリが必要だと思った。
気になっていた本ではあるが,おばが強烈に進めるので借りてみた。ひとりでふらりと旅に出ることが好きな人にはおすすめ。
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勢いと
ライブ感と
人とのつながりの根本的なところと
そして何よりも「香港」という特殊な都市を書いた作品。
香港に行ったこともないのにこんなに面白いと思うのだから、
実際に香港にいった経験のある人にとってはさらに楽しめる内容になっていると思う。
成り立ちや習慣は違えど、
人が何かを感じたり強く願ったりするっていうところは一緒だなと感じる。
誰になんと言われようと自分は自分であるべき。
そう思わされる一冊。
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何度読んだかわからないほど繰り返し読んでます。
何回読んでも飽きない。返還前の香港に行きたかったなと思わせてくれます。
なんだか切なくなる一冊です。
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時代が彼女をこのような思考にしたのか。
人種が入り乱れる香港で、彼女は、香港にとりつかれ、でも、冷静に社会を見つめてきた。
中国の歴史を見る視点の一つを教えてくれる。
【熊本学園大学:P.N.夏のせみ】
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香港が中国に返還される年、確かに私は「香港へ行っておこう」と夢見たのだった。
何かが動く、そんなドキドキワクワクがあった。
良い時代だったなぁ・・・今、当時を振り返るとしみじみ思う。
未来がある、変化を期待できる時代だったんだな。
ずっしり重いこの本は返還前後の香港を十二分に伝えてくれる。
香港に暮らす人々がたくさん登場し、想像が間に合っていなかったいろいろな事情を教えてくれた。アジアの大陸にありながらイギリスだという香港のどこかファンタジーめいた「租界」のロマン?など一撃で吹き飛ぶリアル香港。
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『のりたまと煙突』を読んだ時、久しぶりに文章のうまい人にであったと感じた。その前に書かれたもので、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞されているというので読んでみた。
文章的にはちょっと感傷的なきらいがあるけど、これから一時でも香港で生活しようと思う人の必読書といえるのではないかな。10年たってるから変わったところもたくさんあるだろうけど、変わらないものもあるだろうし、こういう歴史を経ていることは知っておく必要があると思う。香港人ってすごいエネルギッシュ。彼女は本当に好きなんだろうなぁ。人とのつながりが何より重要で、自己主張が強くて、いいたいことをいいあう。正直、自分にはついていけないと思う反面、憧れる面もある。
阿彬の話は切ない。阿強も劉母子も。
子俊の顔が見たいなぁ。
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うん。読み物としてはとてもおもしろい。やはり文章が上手だなーと。当時の香港の生活がにおうように伝わってきます。
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これも弟がマーケットプレースでわざわざ取り寄せてくれた本。昔の香港好き熱が再び高まって、2晩徹夜で読了した。作者がちょうど私と同じ年代なので、友達の中の一人が書いたような気がした。
大学を卒業する直前に香港と台湾に家族旅行をし、香港の活気に触発され、香港で就職したいと思った。今のように行動力がなかったので、実現しなかったけれど、香港で就職していたら、私の人生は180度違ったものになっていたはず。でも、この本を読んで、タイのチェンマイには住めるけれど、香港のすさまじい生存競争、厳しい住宅事情の中でやっていくのは無理だなと思う。
香港は時々出かけて触発されたい所だ。中国文化も素晴らしいと思うし、
中華料理なんて、日本料理より好きかもしれない、だけれど、私は日本人で本当に良かった。この夏からドラゴンエアーがチェンマイ香港直通を始めたというので、返還前に香港映画を見に足繁く?通った香港久しぶりに日本に帰国する途中で寄りたい。どんな風に変貌しているかとっても楽しみ。