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間違いなく韓国最高の軍人の一人であり、また素晴らしい韓国人でもあります。自伝ですが、満軍時代の話や、少ししか書かれていませんが鎮圧する側から見た済州島4.3の話、朝鮮戦争などかなり正確に記されていると思います。最近韓国の親日派を糾弾する団体から親日派リストに載せられましたが、正直親日派問題はどう考えていいのか分かりません。とにかく私は白善?大将軍は尊敬してます。以前白善?館に住んでたし。関係ないけど。
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韓国が生んだ偉大なる将星白善燁将軍の回顧録です。
反韓的感情が強いとされる2chでも「白善燁将軍だけは別」と言われるほどの大人物。
一番最初に書かれている将軍の生い立ちから「日帝36年」やその後満州国軍官になり北支に出征した話で「北支の治安戦」を垣間見れてちょっと面白かったりもしますが圧倒的なのはやはり朝鮮戦争の記述でしょう。
韓国軍第1師団師団長として臨津江で北鮮軍の奇襲攻撃を受けてから苦しい撤退戦、遅滞戦闘を経て釜山円陣に至り、そして伝説となった多富洞攻防戦から北進、中国軍の参戦、38度線への後退、停戦まで。
将軍の退役後の事も書かれていられますが、常に最前線で戦ってきた将軍の回顧録は必読の価値あり。
この本の中では主に正規戦の記述が多いのでゲリラに関する治安戦については「対ゲリラ戦」の方が詳しく、また後年「指揮官の条件」と言う本も書いておられるのでそれも併せて読むとより理解が深まります。
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親日派としてdisられたり救国の英雄として評価されたり毀誉褒貶が激しい人物。韓国陸軍は朝鮮戦争開戦時は建軍まもなくだっただけに、その時の混乱が伝わってくる。
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朝鮮戦争を始め韓国の近現代史はあまり知らなかったので、当事者の記録として参考になったが、解説など気になる記述もあって注意が必要と思った。なお、朝鮮戦争の記録として読むなら、先に全般を解説した本を読んでからの方が理解しやすいと思う。
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朝鮮戦争に韓国陸軍の師団長などで参加した将軍の朝鮮戦記。国連軍中心に戦われた戦争において、戦争当事者として参加している韓国軍の苦労が理解できた。最近出された「Coldest War」ではほとんど書かれていなかった韓国軍の戦いについてもよくわかった。印象的な記述を記す。
「日清戦争当時の日本軍が軍規厳正であったことは、長年奉天で医務活動をした宣教師デュガルド・クリスティの著作「奉天三十年」にも記されている。軍隊の命脈は軍規にあり、外征軍ではとくに注意すべき点である。これは軍隊の基本であり、当時の日本軍が基本に忠実であったことはここにもよくあらわれている」
「敗戦後、日本人の多くは、「一部の軍国主義者が日本を引っ張っていった」と弁解したが、決してそうではないと思う。結果は敗戦であっても、日本は、北は北緯50度、南は南緯10度、東はほぼ日付変更線、西は東経95度までを制したのである。これほど巨大な軍事力は、一部の者が旗を振っただけで建設できるものではない」
「今になれば恨みを込めて語られる私的制裁だが、当時はそれほど深刻に受け止められておらず、「若い者同士なのだから、多少のことはあるだろう」という程度の話だった。ビンタされてメソメソしていた新兵も、一年たてば嬉嬉としてビンタをしているのだから世話はなかった」
「マッカーサー元帥に限らず、アメリカ軍の将官の率先垂範には頭が下がった。朝鮮戦争中の4人の第8軍司令官、すなわちウォーカー将軍、リッジウェイ将軍、バンフリート将軍、テーラー将軍は、例外なくジープや連絡機に乗って戦線を駆け回っていた。とにかく自分の目で見るという、現場第一主義は徹底していた。このような指揮官の下にいると、心からやりがいを感じたものだった」
「当時の満州国は人口3000万人、ここに選抜徴兵制をしいて10万の軍隊を整備し、士官学校に相当する軍官学校ばかりか、陸軍大学に相当する高等軍事学院まで設立した。植民地にこれだけの軍事教育機関を設けて軍隊を育成した例は、寡聞にして知らない」
「(朝鮮から日本へ帰国する人々は、)いつ出発できるかわからないのに、日本人は空き地に野菜の種をまいている。二十日大根や菜っ葉の類であろうが、まいた本人は出発して収穫できなくても、そのあとに来た人たちが食べ、またその人たちが種をまく。「こんな騒ぎの中で家族のために野菜をつくる民族は、絶対滅びませんよ」と妻は語ったが、そのとおりとなった」
「情勢が逼迫してくると、誰もが口では言うのだが、「起きてほしくないことは考えない」といった姿勢になる」
「韓半島の戦いの主役は、あくまでも韓国軍でなければならないのが道理である。その韓国軍が負けてばかりいては話にならない。しかし残念ながら、突破された、崩壊したという事態は、おおむね韓国軍正面で起きたことを認めざるをえない。火力が貧弱で、なおかつ敵に有利な山岳地帯の正面を担当した、敵もそれを承知で主攻を向けてきた、など理由はいくつかあげられるが、根本的な問題は訓練が未熟であったことに行きつく」
「アーレイ・バーク「日本海軍の敗因ですか....それはおおむね人事の問題に帰結するの��はないでしょうか。人事が硬直していたと聞いておりますよ。」」
「(ゲリラ掃討戦)「冷水一杯でも、ただでは飲まない」は将兵に浸透していた。「無駄弾は撃つな。十分に敵を確認してから撃て。不用意に射殺するな、ゲリラの中には必ず無辜の民衆がいる」と説き、「ゲリラは全周から攻撃してくる。正面ばかりに気を取られるな。ゲリラが一人いれば、付近に無辜の民衆10人がいる。この分離を図るのだ」と言い、みずからの体験を交えつつ討伐作戦のコツを伝授した」
「バンフリート将軍に限らず、アメリカ軍の高級指揮官は進んで子弟を従軍させた。ウォーカー将軍の子息サム中尉は第24師団、アイゼンハワー将軍の長男ジョン少佐は第3師団にいた。マーク・クラーク将軍の令息は第2師団に勤務し、3度も負傷したがハートブレイク・リッジではでは重傷を負い、軍務を続けられなくなって退役した。パットン将軍の子息ジョージ大尉は第40師団の戦車部隊に勤務していた。これら高級軍人の率先躬行は、アメリカ軍のモラルのあらわれだったと思う」
「最初は専門家として反論しても、指揮官が決断すれば、これに従って任務に邁進するのを常とするアメリカの軍人の態度は、気持ちの良いものであった」
「(参謀総長に着任する白将軍に対しバンフリート将軍のアドバイス)「まずはスタッフや隷下指揮官の言うことをよく聞く耳を持つこと。そしてイエスかノーかをはっきりさせることだ。どうにでも解釈できる曖昧な答えはいけない。難しい問題ならば早急に結論を出さず、一晩よく寝てから回答しなさい。人前で怒ってもいけない。そうすれば参謀総長であれなんであれ、その職責をはたすことができるものだ」」
「李承晩大統領の持論「軍人が金銭の味をしめたら国が滅ぶ」」
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とてもボリュームがある本だが、臨場感にあふれるため読みやすい。
ただ、登場人物の多さと、地理が頭に入っていなかったので、人間関係や部隊の動きまでは掴みきれなかった。附属の地図は大まかで、文中の位置がわからないことが少なからずあるため。
再読するときは、人物のメモと、朝鮮半島の詳細地図が必要。
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イギリスの統治は間接統治と分割支配が基本であり、現地の細かい問題には立ち入らない
ベルギーの今後支配 教育の欠如
勝利に多くの親がいるが、敗北は孤児