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日本の警察がダメになった50の事情 神奈川県警、新潟県警、埼玉県警……警察不祥事はなぜ多発するのか。 みんなのレビュー
- 久保 博司 (著), 別冊宝島編集部 (著)
- 税込価格:1,153円(10pt)
- 出版社:宝島社
- 発行年月:2000.6
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紙の本
「警察の不祥事」はなぜ起こったのかなど、われわれ庶民の素朴な疑問「50」に答える
2000/08/23 00:15
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投稿者:安原顕 - この投稿者のレビュー一覧を見る
週刊誌や文庫の創刊など、宝島社は馬鹿な大手版元の後追いをして、みずから首を絞めつつあるのではないか。人気商品『別冊宝島』も廃刊かと思っていたら、突然、リニューアル版「別冊Real#001 」として復活、第1回として、久保博司+別冊宝島編集部編『日本の警察がダメになった50の事情』が出た。本誌でも紹介した下川耿史/家庭総合研究所編『明治・大正 家庭史年表 1868〜1925』(河出書房新社)で、1900年(明治33年)、足尾鉱毒の被害者三千人が上京の途上、群馬県川俣村で待機中の憲兵、警察隊に襲撃、乱闘の末、中心人物68人が逮捕された「川俣事件」、さらにはこの事件の翌月、「治安維持法」が公布、政治集会の規制、労働・農民運動の取締が規定されたと書いた。そして、パキスタン人容疑者の冤罪証明の書、佐野眞一『東電OL殺人事件』(新潮社)を読むと、警官らはいまなお容疑者が東南アジア人の場合、徹底的に差別し、殴る蹴るなどして「虚偽の証言」を強いていることも教えられた。また昨今は、その警察自体が内部崩壊、腐敗、破廉恥の極にある。本書には神奈川県警、新潟県警、埼玉県警に代表される「警察の不祥事」はなぜ起こったのかなど、われわれ庶民の素朴な疑問「50」に答える形で、すべて平易に書かれている。この中からぼくは、早くも風化しつつある「国家公安委員会」(第10章)に付き、もう一度注意を喚起しておきたい。まず「国家公安委員」の任務とは何か。(1)国の警察運営を司る。(2)警察教養・通信・装備・犯罪統計・鑑識の統括。(3)都道府県警察の警察行政に関する調整。また権限としては、(1)警察庁の管理。(2)人事権。警察庁長官の任命・罷免。警視総監・都道府県警察本部長及び都道府県警察以外の警視正以上の警察官の任免。(3)国家公安委員会規則の制定(これには国民の権利・義務に関するものと、警察内部の機関・職員のみを拘束するものとがある)と、実にご大層なものらしいが、実際には事務所もなく秘書もおらず、日程調整などの瑣末な事務も、すべて「警察庁」に任せているという。つまりお目付け役が「警察」におんぶに抱っこなのだ。こんな有名無実な存在に血税から各人に「年収2660万円」も支払っているのだ。ただちに解散させるべきだろう。
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