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ブコウスキー伝 飲んで書いて愛して みんなのレビュー
- ハワード・スーンズ (著), 中川 五郎 (訳)
- 税込価格:3,300円(30pt)
- 出版社:河出書房新社
- 発行年月:2000.5
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紙の本
本当のブコウスキー
2001/09/23 16:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
自伝的小説もいいが本当の伝記も負けずに面白い。特にブコウスキーの長編小説が好きな人にはお奨めだ。様々な小説に歪められて登場した人物達の実際の姿や、売れてからのブコウスキーは結構やな奴だったことも判る。伝記で笑えるなんて思ってもみなかった。
紙の本
ブクの友人知人100人にインタヴュー、貴重な写真の数々にもこだわりがある
2000/08/23 00:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安原顕 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1994年の他界後もブコウスキー人気はいっこうに衰えず、文庫化も盛んである。本書はそのブク(ブコウスキーの愛称)の最新の伝記、著者のハワード・スーンズは1965年、英国生まれのジャーナリストだ。ブクの伝記はニール・チェルコフスキー『ブコウスキー 酔いどれ伝説』(91年。国書刊行会)に続く二冊目だが、「ハワードはニールの伝記が不満で、新たに書いた」と訳者「あとがき」にある。というのは、ニールは、ブク自身のあまり当てにはならぬ回想を第一資料とし、その裏も取っていないからだ。『伝説』では、ハワードが「最も重要な時期」と考える1940年代、50年代、ブクの貧乏時代が抜け落ちてもいる。ハワードはニールとは違い、ブクの友人知人100 人にインタヴュー、手紙のやり取りもし、写真、資料、書簡類や公文書を求めて、さまざまな場所に足も運んだ。ここでは、彼自身、所縁の人たちに借り受け、あるいは自身で撮った珍しい「口絵写真」にこだわって紹介しよう。まず冒頭「家族の歴史」には1943年、ブクの母方の祖父母の金婚式写真(祖父の顔、あまりにブクに似ているので思わず笑ってしまう)。両親が暮らし、ブクが生まれたアパート(著者の撮影)。「ロスで育つ」には30年代、ブク一家の暮らした家の写真。ブクは毎土曜日、庭の芝刈りを命じられ、1本でも刈り残しがあると風呂場に連れ行かれてベルトで尻をひっぱたかれ、うんざりしたとは自伝小説『くそったれ! 少年時代』(河出文庫)にあるが、「なるほど、この芝生だったのか」と分かった。1950年代一緒に暮らしたブクの恋人、彼の作品に霊感を与え続けたジェーン・クーニー・ベイカーの写真(当時17歳、本書で初公開。彼女は62年他界)。1955年、最初の結婚相手バーバラ・フライの写真。彼女は生来、椎骨が二本欠如しており、いつも首を引っ込め、両肩を突き上げた姿勢になっている。1956年、バーバラと一緒に撮った写真、これまた本書で初公開。処女長篇『ポスト・オフィス』(幻冬舎アウトロー文庫)の舞台、ロスの下町「ターミナル別館」(郵便局)を筆者が撮った写真。「ラブ・ラブ・ラブ」には彫刻家リンダ・キング(彼女の制作した頭像を持ったブクの写真も)、1985年(65歳)の時、二度目の結婚をしたリンダ・リー・ベイル(41歳)との2ショット。最後はフランクアイとの間の唯一の女の子マリーナ・ルイーズが子供を出産、その母子の写真も載っている。
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