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静脈ビジネス もう一つの自動車産業論 みんなのレビュー

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紙の本

2000/08/01

2002/06/20 22:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日経エコロジー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 我々が使う耐久消費財のなかで、自動車ほど、使用後の処理を気に留めずに済むものはないのではないか。下取りという便利なサービスが定着しているため、買い替えの際、今まで使っていたクルマを中古車として他者に転売した方が得なのか、廃車として解体・処分すべきなのかを考える必要がない。
 本書によれば、この構図は実は自動車産業自身にも当てはまっていたようだ。消費者から引き取った使用済みの車は解体業者に持ち込むだけ。その後の解体、破砕、処分、使用可能な中古部品の転売、といった段階にはほとんどかかわってこなかった。その結果、日本では年間の廃車発生量に関する正確な統計すらない。
 本書はこれまで明らかにされてこなかった、自動車産業の“静脈ビジネス”を詳説する。実態をつかみにくい解体業者、シュレッダー業者の現状に切り込み、解体後の部品や素材の流通状況を解説することで、静脈ビジネスが抱える課題を浮き彫りにする。
廃車の経済価値が激減しリサイクル業者の経営を圧迫
 かつては有価物だった廃車だが、昨今は経済価値が下落する一方という。主要な構成要素である鉄スクラップの価格暴落、再利用しにくいプラスチック素材の多用などの原因がある。解体、破砕後のゴミ処理に費用がかさむため、最近ではシュレッダー業者が解体業者に処理費を請求する事例が増えてきたという。
 零細企業が多い解体業者、シュレッダー業者とも厳しい経営環境にさらされている。こうした業者が廃車の処理責任を負うという、現状の自動車リサイクルシステムは、もはや限界にきているのだ。
 本書は造船や家電など他業界の事例や、ドイツで施行された廃車政令を引き合いに出しながら、日本での自動車の新しいリサイクルシステムのあり方を考える。利用者が費用を負担するのが「家電型」、メーカーが引き取り義務を負うのが「ドイツ型」のリサイクルシステムである。著者は、いずれ日本にも、後者の概念が浸透するだろうと予測する。
 新しいリサイクルシステムの構築は待ったなし。リサイクルコストを取り込みつつ、いかに競争力を維持していくか。自動車産業は大きな課題を背負っている。
Copyright (c)1998-2001 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.

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