紙の本
帝王学ではあるのだが…
2001/05/11 14:52
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投稿者:藍桐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
つまりは帝王学の本である。著者はあの「封神演義」で知られている人物なだけに韓非子の一生でも描いてくれたのかとそう思って手にとったこの一冊。内容はつまり韓非子の帝王学をその発言と記録を元に詳しく解説してくれている。
物語ではないから、その点は多少読みにくい。原文と訳文、解説の三つが同居していて見づらい、というのも私がたまたま今まで見やすいものを手にとっていただけで、これが実は普通なのかもしれない。
思想全体はまあ、法治主義者といってしまえば一言。ただし、韓非子の人間らしさが見え隠れするのが面白い。思想家だが、少しずつ年をとるにつれて思想が変わっていくあたりが。
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相変わらずこの人の本は読みにくく面白くない。
原文読んだほうがずっと面白い
あえて下巻を読む事もなかろう。
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高校時代に読み漁った安能務
2000年以上昔の人が、このような現代にも通用する考え方を持っていたのに驚いた
驚き・羨望・尊敬
理知的に生きたいものです
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韓非子の話をとてもわかりやすく丁寧に教えてくれる本。政治哲学、君主主義について自分で思考する人が読むべき。
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安能務 「 韓非子 」1/2
韓非子の言葉を物語で肉付けした本。政治や統治の物語の中で 韓非子の思想を論述している。序章で 読書と想象の話 を取り上げており 著者が 韓非子の中で 重点を置いている思想が読み取れる
「三流の政治家は 三国志を読み、二流は 孫子呉子の兵書を読み、一流は 韓非子を読む」
「衆端参観」大勢の人の意見から取捨選択する
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<上下巻を通してのレビュー>
紀元前三世紀――戦国の世が終わろうとし、新しい時代の到来が予感されていながらも、いまだその方法が模索されていたとき、一人の天才が現れた。
政治における「理想の追求」と「現実の処理」を分離させ、現代政治学にも通じる支配体制論、命をかけてうち立てた男・韓非子。
その不朽の古典が鮮やかな解説によって、ここに蘇る。
気軽に読み始めたのですが、なかなか手ごわい本書。
韓非子の思想を理解するためには、荀子と老子も読まなくては完全把握できないであろうかと思います。
徹底した現実主義で、おそらく韓非子の思想を始皇帝が少しでも取り入れなかったら、秦による中国統一はなかったかと思われ、さらに、韓非子がもっと長生きして秦の国体を盤石にすることに力をふるっていたら、秦王朝ももっと存続できたのではないでしょうか。
韓非子のすべてを知るには物足りなく手ごわい本書。
文庫本で上下2冊じゃ仕方ないかもしれませんね。
やはり、岩波を読むしかないかもしれません。