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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
近世から近代への過渡期の内乱の模様を検証し明治維新とは何だったのか考察できる。戦争の経緯をたどり近代化がもたらした現代の課題も浮き彫りになる。
紙の本
内容はいいのですが。
2001/10/08 05:16
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投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戊辰戦争から西南戦争に至るまでについての本。読みやすいし、そこそこいい本だとは思うのだけれど、著者の先祖自慢が???という感じ。先祖の登場に戊辰戦争、西南戦争をリアルに伝えるための必然性はなく、著者の独りよがりな感を拭えない。その点だけが問題で、後半に移るとそれも薄くなってくるので、全体としては悪い評価はつけ得ない。
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これも中学校の実習中に
幕末~明治の勉強をしなきゃ!と読んだ本。
中公ということもあり、少し読みづらく
しかも実習と平行して読んでいたので
結構大変だった記憶が…。
だが、「なぜ徳川幕府は270年続いたのに滅びたのか?」や
「なぜ明治という新しい体制にするのに王政”復古”なのか」など
そういえば何でなんだー?という疑問が一気に解決できました。
あと、西南戦争はなぜ起きたかいまいちわかっていなかったのですが
これを読んで一気に解決。
西郷1人がいきなり起こしちゃったわけじゃないんですね。
あと、西南戦争という戦争の意味がわかりました。
それは、日本最後の内乱戦争だということ。
それまで承久の乱や戦国時代での数々の戦争など
たくさん日本では内乱が起きていたのですが
西南戦争をひとつの区切りとして
その後大きい「戦争」とつくような内乱は起きてないのです。
(もちろん対外戦争は起きてますよ。)
言われてみれば…たしかに…とうなってしまいました。
明治という時代の流れをとらえやすい本です。
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明治維新という変革期を、幕末の動乱から西南戦争に至るまでの長期的視点で捉えた本。征韓論や、自由民権運動、台湾出征も、明治維新という歴史の奔流の中から現れた渦の一つのように感じられる。淡々とした文体は物語的な面白さには欠けるが、大まかに幕末から明治10年くらいまでの流れをつかみたい人にはいいかもしれない。
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使う言葉や文体で「あれ?」と思ったのですが、著者は元々官僚の方のようですねアカデミックな世界にいたわけではないけれど、歴史を学んできたおじいさんのような方の語り口で楽しく読めました
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「戊辰戦争から西南戦争へ」小島慶三著、中公新書、1996.08.25
263p ¥798 C1221 (2018.12.05読了)(2013.09.24購入)(2003.11.15/9刷)
【目次】
はしがき
第一章 なぜ徳川幕府二七〇年の体制は亡びたか
第二章 権力闘争中の内乱と体制改革
第三章 王政復古と武力討幕
第四章 戊辰戦争と廃藩置県
第五章 国内改革と対外路線―明治六年政変
第六章 士族の反乱と自由民権
第七章 西南戦争とその政治・経済的帰結
あとがき
参考書(既読のもの)
「明治という国家」司馬遼太郎著、日本放送出版協会、1989.09.30
「奥羽越列藩同盟」星亮一著、中公新書、1995.03.25
「敗者の維新史」星亮一著、中公新書、1990.04.25
「ペリー提督日本遠征日記」マシュー・C・ペリー著・木原悦子訳、小学館、1996.09.
「文明論之概略を読む(上)」丸山真男著、岩波新書、1986.01.20
「文明論之概略を読む(中)」丸山真男著、岩波新書、1986.03.27
「文明論之概略を読む(下)」丸山真男著、岩波新書、1986.11.20
「戊辰戦争」佐々木克著、中公新書、1977.01.25
☆関連図書(既読)
「西郷どん(上)」林真理子著、角川書店、2017.11.01
「西郷どん(中)」林真理子著、角川書店、2017.11.01
「西郷どん(下)」林真理子著、角川書店、2017.11.01
「話し言葉で読める「西郷南洲遺訓」」長尾剛著、PHP文庫、2005.12.19
「西郷隆盛『南洲翁遺訓』」先崎彰容著、NHK出版、2018.01.01
「西郷家の女たち」阿井景子著、文春文庫、1989.08.10
「西郷と大久保」海音寺潮五郎著、新潮文庫、1973.06.30
「寺田屋騒動」海音寺潮五郎著、文春文庫、2007.12.10
「江戸開城」海音寺潮五郎著、新潮文庫、1987.11.25
「大久保利通 維新前夜の群像5」毛利敏彦著、中公新書、1969.05.25
「岩倉具視 維新前夜の群像7」大久保利謙著、中公新書、1973.09.25
「明治天皇を語る」ドナルド・キーン著、新潮新書、2003.04.10
「夜明け前 第一部(上)」島崎藤村著、新潮文庫、1954.12.25
「夜明け前 第一部(下)」島崎藤村著、新潮文庫、1954.12.25
「夜明け前 第二部(上)」島崎藤村著、岩波文庫、1969.03.17
「夜明け前 第二部(下)」島崎藤村著、新潮文庫、1955.03.15
(「BOOK」データベースより)amazon
鳥羽・伏見に発した戊辰戦争は、東国に戦場を移して各地に惨劇をもたらした。その波浪厳しいなかで誕生した明治新政府は、多くの矛盾を抱えつつ、近代化に向かって突き進む。しかし、性急な近代化は、日本興隆の道筋を作ったものの、伝統的美質の無惨な破壊、社会システムの歪みなどのリスクをも背負うことになる。本書は、内紛と騒擾の果てに勃発した近代最大の内乱・西南戦争に至る経緯を辿り、近代日本の原点を再検証する。