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(S)
「良い仕事とは何か?」という問に対して、古代ギリシャにおける考え方から、現代での価値観をまとめあげた本。
特に筆者として強い主張があるようには読めず、経済学、社会学的側面からの「仕事」の捉え方を解説している。
仕事がどうこう、ということを学ぶのではなく、「仕事とは何か?」という根源的で抽象的な問いをどのように思考していくか、そのプロセスを知る参考になる。
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2010年8月29日読了
良い仕事をするためには、常に意識しましょうという本。恩師に薦められて期待して読んだが、期待はずれであった。
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[ 内容 ]
経済の発展期には美徳とされた勤勉の価値が豊かさの到来とともに揺らいでいる。
よく働くことは余暇や家庭や地域の生活と相反する生き方になってしまった。
勤勉な労働よりも、意味ある労働が求められるようになる。
だが、勤勉倫理に代わる新しい仕事倫理は生まれるのだろうか。
仕事をめぐる過去の思索を訪ね歩き、「良い仕事」の思想の伝統の中に、現代の自己実現願望の限界を超える新しい仕事倫理・仕事理念の可能性を見出す。
[ 目次 ]
第1部 ポスト勤勉社会と仕事意識(労働倫理は衰退したか;高度産業社会と労働倫理)
第2部 「良い仕事」の思想(良い仕事と「善く生きること」;良い仕事と「善い行い」;良い仕事と芸術;良い仕事の概念)
第3部 「新しい仕事倫理」の可能性(良い仕事と全体性;仕事におけるインテグリティ)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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自己実現願望の労働とは別の、仕事倫理を模索する誠実な試み。80年代初頭の東大の相関社会科学が叶えた質実な学問が継承されている。西洋の労働観の変遷を丁寧に追い、ルイスとシュマッハーの労働観に示唆を受けながら、おぼろげではあるが質のある労働観が浮き彫りになる。決して奇を衒うことのない筆に、社会科学という学問がまだ捨てたものではないことを思わせる。
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作者の言う通り、欧米にフォーカスしすぎなところは気になるけど、でも仕事の起源や、仕事とは?をどうやって考察するのが良いかについて詳しく書いてくれて大変勉強になりました。