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8歳息子「学校の図書室で読んだことある」と言ってだまって聞いてた。
5歳娘「わなってなに?じぞうってなに?」質問だらけで話がなかなか先に進まず・・・。5歳にはちょっと早かったかな。
きつねの4人家族。
次々死んで、誰もいなくなった。
きつねの親は子どもを守って死にました。
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戦争に関する本として小4の教科書でも紹介されているが、なんだか美しく、情緒的で、あまり好きではない。
狐が殺されるのは痛々しいが、「ごんぎつね」程じゃないし。
反戦絵本としては「まちんと」や「ひろしまのピカ」ほどのインパクトはない。
そもそも密猟に対する怒りから書かれた本なので、反戦と言うには無理があるんだよね。
まあ、悪くはないけど、子どもに絶対読んでほしいというほどでもなし。
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題名は知っていたものの、きちんと読んだことがなかったので
手に取ってみた。
とても優しい絵に和みつつも、話はとても切なくて、どうにも
心が痛んだ。
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懐かしさに手に取る。
きつねの親子の愛情の深さに心打たれる。
読み聞かせしたところ、子供達の目には涙でした。
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作品タイトルは昔から存じ上げていたのですが、読んだ記憶がなかったので手に取りました。
北の海に浮かぶ孤島・チロヌップに暮らすキツネの親子のお話(他に、島に定住はせず漁期だけ滞在する老夫婦も登場)。
豊かな自然の中で暮らすとうさんぎつね、かあさんぎつね、そしてやんちゃなぼうやぎつねと甘えん坊のちびこぎつねに、ある時、人間の銃口が向けられる。
目の前で仔を撃たれる親ギツネの怒りと悲しみや、自身も深手を負いながら、罠にかかって動けない仔に餌を運び続ける母ギツネの必死の姿など、本当に目を背けたくなってしまいました。
突然襲い掛かってきた恐ろしい理不尽を前に、それでも最後まで家族を守ろうとした父親や母親。
この物語を自分の中でどのように消化したものか全く見当がつかず(あまりの極限状態のため「親子愛」の一言で済ませるのが憚られるし、「反戦」も???)、まるで苦くて固い石を飲み込んだような気分です。
本当に苦しい気持ちになる一冊。
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千島の得撫(ウルップ)島=アイヌ語でチロヌップに住んでいた狐の親子の話
太平洋戦争末期に、兵隊たちの銃弾や罠によって一家は傷つき、倒れてゆく。
最後には「きつねざくら(チシマコザクラ)」の花畑が広がる…
「平和」や「動物愛護」「環境破壊」など、様々な視点から考えを発展させることができる。
絵は鉛筆画?味わいの優しい絵で、特に北方の島の満月のシーンなど、緑色のページに描かれていて幻想的。
ストーリーの「つなぎ」になる描写が少なく、物語がぶつ切りに進む感覚が否めない。
少し対象年齢は高めかも。子どもには難しい?
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戦争をテーマにした本として紹介されていた。
そうと言えばそうだけれど、大きなテーマは少し違う気もした。
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3歳0ヶ月の娘へ読み聞かせ
本人が選んで借りてきたけど
ちょっと内容が難しかったかな
母としては読み聞かせしながらウルウルしてしまった
産後は涙腺ゆるゆるだ〜
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絵本や小説に求めるものが、私とはどうにも合わなかったようで……。
場面がブツブツ途切れるようでわかりにくかったのと、救いがなかったことで、何を軸に受け取っていいのかわからなかった。
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ちょっとさびしいから星は4つにした。
ちびこがかわいかった。それから、せんそうがはげしくなるとちょっとこわい。
きつねがみんなしんじゃうのがさびしい。とくに、子どもが大人になれないで早くしんじゃうのがさびしい。
おとうさんぎつねとぼうやぎつねは、何でうたれちゃったのかな。島ではたたかっていないのに、うつのはひどい。たたかっててもひどいのに、何でかな。へいたいはこわい。人間はやりたいほうだいしすぎだと思った。(小3)
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第4回全国学校図書館協議会選定
全国学校図書館協議会選定
この絵本に詰まっているのは、動物の愛らしさ、親子の愛、人間の残酷さ、戦争がもたらした悲劇です。
3年生の息子は読み終わったあとに色々感じとって何度もページを見返してしました。
・なんのために人間は罠をかけたのか
・始めのページのような木の穴の中にいれば冬を越せたかも
・戦争さえなければ老夫婦が来て助けてあげられたのに
・親子が幸せに暮らせていたページだけが緑色になっていてそのページが一番好きだ(そのページを境に状況が悪化していきます)
・親がエサを取りに行って巣に貯めておけば子ギツネは安全だったかも
子どもなりに、無念という感情を知り、どうすればよかったのかこれだけ息子に考えさせた絵本は初めてでした。
物語の世界に集中して入れるよう、是非読み聞かせで読むことをお勧めします。
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「そらのいろと、うみのいろだけは、むかしと
すこしも かわっていなかった」
最後に近付いて行くにつれて、うるうるして、泣いた。戦争はいけないという言葉は出て来ないのに、胸の奥の方から、じわじわと伝わってくる想いに感動した。(12分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #チロヌップのきつね #たかはしひろゆき #金の星社
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戦争への怒りを、人間のエゴによって野生動物の尊い命が失われることの悲しみを、やさしく繊細な絵に込めた作品だ。
まず、絵がすばらしい。私が読んだ1972年版の絵本は、親狐や小狐以外はモノクロで描き、彼ら狐たちの生命力を表している。そしてなによりも狐たちの可愛らしいこと……!ちんまりとした小狐の姿、くりくりとした目をした親狐のやさしそうな表情、ふさふさの毛並み、どこをとっても愛らしさにあふれている。罠にかかった小狐を雪から守ろうとする親狐の包容力に涙が溢れてくる。
伝わってくる、戦争への怒りが。エゴのために環境を破壊する人間の浅ましさが。同時に、この絵本のすばらしさは、それでもなお、良心を失わずにいる人間も描くことで、「共存」の可能性を提示している点にあるのではないだろうか。季節が移ろい、遺されたその場所に咲いた"小さな花"は願いであり、希望だ。
『チロヌップのきつね』。これは作者が想像で描いた物語だ。私たちは想像することで、他者の痛みを、動物たちの痛みを思い描くことができる。そのことを忘れずにいてほしいと、そんな願いが伝わってくる。
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戦争は人間が勝手に起こしているのに、なぜ関係ない動物まで殺すのか。父親きつねもぼうやも殺されたのだろう。ちびこに寄り添い、母親も共に逝く…何度読んでも泣ける。本当に絵も良い名作。空の色と海の色だけは昔と少しも変わっていなかった、という最後の文、今の時代もそれが言えるのに。
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読むのが本当に本当に辛い話です
でも歯を食いしばっても、読まねばならないと読みました
ゆうかんで強いおとうさんきつね
優しくて愛情ふかいおかあさんきつね
賢くてすばしっこいぼうやきつね
甘えんぼでおっとりのちびこきつね
そんなすてきなきつねの家族のお話です
ちびこきつねが迷子になったところを、チロヌップに漁師の出稼ぎに来ているおじいさんとおばあさんが保護をしてあげて、つかの間一緒に暮らすシーンもとても優しい時間でした
そのまま居られたら良かったのに、時代は太平洋戦争中で、チロヌップの島もおおぜいの兵士がやってきて、きつねたちを遊び半分に殺してしまうのです
でもこれは、決して辛い童話ってだけではなく
形や状況が違うけど、今でも世界のあちこちで発生している理不尽な、あってはならないことを、こんなことは断じてあっちゃダメなんだってことを、真っ直ぐに伝えてくれる作品なんだと感じました
ジャーナリズム精神があふるる作品で、でも語り口は優しく、柔らかな絵もえもいわれぬ穏やかさで、あの辛い光景も、悲惨さとあわせて、おとうさんの優しさ、おかあさんの愛情を、強く強く表現されていました
読まなきゃいけない、そして読めて良かった作品になりました