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紙の本
澄んだ空気と。
2003/02/13 12:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yuuko - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が向田さんを知ったのは、彼女がなくなったというニュースを聞いたそのときからだった。寺内貫太郎一家を書いたその人は、どんな作品を残したのだろうという思いから、読み始めた。
向田さんの幼い頃の生活と、父親の事が、昨日の事のように鮮明に書かれている。
ちょっと前の、お行儀の良い、女性が良妻賢母を模とした頃の日常が、手に取るように伝わってくる。そんな文章だ。
これは江国香織さんにも言えることだが、幼い頃の思いや感情、感じた事、臭い、風景に至るまで、何故文章力のある人は、こうも美しく、そして興味深く書く事が出来るのだろう? その文章に、吸い込まれるように読みいってしまった。
彼女の文章はとても馴染みやすく、気安い感じであるが、彼女の生き方を反映するような「凛」とした何かがそこには同居している感じがする。
そこに心引かれる。
物事に敏感に、そして生活を大切にしていこうと思わせる一冊。
紙の本
珠玉のエッセイ
2001/07/25 13:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:梅子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は向田さんの幼い頃の様々な思い出をベースにしたエッセイです。特筆すべきは繊細で鮮明で詳細な描写です。自分が体験したかのように錯覚してしまうほど、場面場面がはっきりと想像できるのです。これは向田邦子さんの文章力・観察力のなせる技でしょう。中でも表題作の「父の詫び状」が特に心に残ります。いつもは厳しい父が垣間見せた優しさを描いた作品です。家族とは何かということをさりげなく考えさせてくれます。本当に何度読んでも新鮮さが失われない珠玉のエッセイがいっぱいです。是非オススメしたいです。
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