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ベルツの日記 上 みんなのレビュー
- エルウィン・ベルツ (著), トク・ベルツ (編), 菅沼 竜太郎 (訳)
- 税込価格:440円(4pt)
- 出版社:岩波書店
- 発行年月:1979.2
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文庫
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紙の本
改版を望む
2016/05/07 09:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ottoさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本史の教科書にも出てくるベルツ医師の日記、エルヴィン・ベルツは、明治政府がドイツから呼び寄せたいわゆるお雇い外国人で、明治9年(1876年)に創設間もない東京医学校(東大医学部の前身)に赴任した。
当時最高の内科医ということで、伊藤、山縣、井上、大隈など政治家、病弱だった東宮(後の大正天皇)など皇室、実業家への往診で得た情報を記録している。特に帰国する明治38年(1905年)までの2年は、日露戦争と重なり、日記の後半を占め詳しい。ロシアと共に三国干渉を行ったドイツに対する日本国民、新聞社の論調を気にする記述やドイツ皇帝のロシア寄りの発言、日本陸軍・海軍の外国報道記者に対する扱いや情報を秘匿する体質など、後の第一次、第二次大戦の遠因がすでに窺われる。
編者のトク・ベルツは、日本人の妻との間に生まれた息子、妻を通して日本人女性の気質、子育て、生け花、盆栽、庭つくりをはじめ、日光、鎌倉、奈良を訪れ日本文化に対する賛美も多く、貝塚や古墳の発掘にも行っている。
その場の雰囲気を在日ドイツ人として第3者の目から、賞賛や驚きをもって素直に記述しており、平板な記述の歴史教科書よりよほど面白い。明治時代はこの本と年表で授業をやってもらいたかった。
紙の本
公正で冷静な観察と批評で、明治時代の日本の様子を描写
2005/07/31 15:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
公正で冷静な観察と批評で、明治時代の日本の様子が描写されている。特に日露戦争の情報が日本国内および海外にどのように伝わっていったか、貴重な資料である。当時の世相、皇室、政界の様子が、一般的に知られているものとは異なった観点から、記録されており、新たな目でもって明治時代を眺められる。一流の人というのは、専門外のことについても観察力がするどいものである。当時のドイツと日本では、全くの異文化世界だったと思われるが、よく本質を見抜いている。
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