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みんなのレビュー138件

みんなの評価4.1

評価内訳

138 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

映画のような作品で語られる愛

2002/03/27 13:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どら  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 映画を見ているようだ。場面場面で流行歌が流れたり、道玄坂に霧雨が降ったり、戦後の東京近郊の風景が映像を見るように頭の中に入ってくる。そして歌や雨や風にのせて登場人物の微妙な心理が伝わってくる。
 ミツは容姿もいいわけでなく凡庸な娘だが、その彼女の、人の苦しみを自分の苦しみとして感じ、行動していく姿をとおして「愛」が語られているのだ。ミツのことをなんとも思わず一度犯して棄てた吉岡は、彼女のことをもう思い出すこともないといいながら、最終的には、彼の人生にしっかりと痕跡を残していることを知る。
 私はこの本で語られる「愛」に感動した。もし今自分の不運な人生をつらく思っているひとがいたら、一度読んでほしいと思う。ほんの少し救われるかもしれない。

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紙の本

いまこそ読まれるべき

2001/07/23 15:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:TGW - この投稿者のレビュー一覧を見る

 評価云々の問題ではありません。ハンセン病訴訟に一通りの決着がついても、新たなニュースに目を転じる前にまずこの作品を読んでみてはいかがでしょうか。この作品のメインテーマは直接的にはハンセン病問題ではないのですが、作品を通じて、実際の隔離政策というものがいかなるものだったかを知るてだてとなります。個人的には内容に少し時代差を感じる面があり、どこか不十分な感じを抱きましたが、この人の作品に通じる社会問題への目はいまの作家に少なくなってきたのではないでしょうか。

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2004/10/20 15:13

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2005/02/03 22:17

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2005/09/22 10:51

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2006/04/13 01:05

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2006/01/02 17:36

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2006/01/19 00:05

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2006/02/11 19:31

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2006/03/01 18:53

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2006/06/07 17:42

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2006/08/30 01:51

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2006/10/07 01:18

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