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レーウェンフック、スパランツァーニ(この本を読むまで知らなかった)、パストゥール、コッホ、のそれぞれについて、「誰がどのようにしてその発見に到達したのかという物語」が書かれている。
古い文章に雰囲気があり面白い。個人的にはコッホの項がbest。しかし、ペテンコーウェルはなぜコレラに感染しなかったのか?
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顕微鏡で微生物を初めて観察したレーウェンフックに始まり、微生物の探求に生涯を捧げた「狩人」達の人物伝。この本は1926年に書かれたもので、パストゥールがワクチンを発明してから50年も経っていない時代、現代に比べ圧倒的に知識がない時代のものである。当時の視点を想像しながら読み進めるのが大変楽しい。
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生物の自然発生説の否定から,伝染病の原因を突き止めたり,免疫ということを発見したりといった,人類と微生物との戦いの歴史が,章ごとにひとりの人物にスポットを当てながら書き進められていきます。原題は『Microbe Hunters』。そのままじゃん!
上巻では,顕微鏡を発明したレーウィンフックにはじまり,パスツールまで。パスツールは,第3章と第5章の2回出てきます。
秋元さんの日本語訳は,リズムもあって,読みやすいです。おそらく,原文ではもっと不思議な比喩や喩えがいっぱいあって,わかりにくいんだろうなと思います。だから,これでも,読みやすい方です。
また,訳文には古い日本語(わたしが知らない言葉)が随所にあり,初めて見る日本語も出てきたりして,それもまたたのしいです。
この科学史を書いたクライフという人がどんな人なのかは,上巻ではまったく解説がなくて分かりません。下巻に説明があるのかな。
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微生物学や感染症学の教科書に出てくる歴史的人物が次々に登場。
手製の顕微鏡で微生物を覗き続けたレーウェンフックに続き、ちょっとマイナー(で僕は知らなかった)スパランツァーニ、みんな知ってるパストゥールとコッホ。が上巻。
偉人たちと微生物との戦いが「まるでみてきたように」生き生きと描かれる「戦記」
たとえばパストゥールがどのような人物で何を考えながら戦ってきたのか。
ノンフィクションの伝記というより、事実を元にした創作として、非常に面白く読める。