紙の本
前段が長いが、近代工業デザインの先駆者の歩みが分かる
2017/11/22 15:51
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投稿者:うむうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1980年代位までは、工業デザイナーを目指す人は必ず読んだと言ってもよい本です。読み始めると、本題に入る前の前段が長いのに驚きます。前段で挫折するとつまらない本で終わりますが、途中から、近代工業デザインの先駆者の歩みが分かってきて、面白くなります。今日でも、工業デザインの原点を学ぶ上では参考になる本だと思います。
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インダストリアルデザインの入門書的本。
確かに勉強になることは書いてあるんだが、なにせ自慢話だらけ。 まあ勉強になるけど うーん 読みづらい。。
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読みにくい・・・時間がある時に再度借りてじっくり読みたい。
インダストリアルデザイナーであるレイモンド・ローウィの個人的記録。
読破してないので読破したらきちんとしたレビューを。
(2007.6.15)
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学生時代に読んだ本である。当時の先生の言によれば、「デザインが最も幸せだった時代」の内容だそうで・・・
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分量がかなり多いが、ジョークを交えた洒脱な語り口で、一気に読めてしまう。藤山愛一郎氏の名訳の賜物だろう。ローウィのようなサクセスストーリーは、今の時代にはあり得ないことかもしれない。だが、工業デザインの先駆者が、プロダクトばかりではなく、グラフィックから認知科学のようなものにまで興味を示していたことに、幅の広い視野が必要なのは昔から同じなのだと感じた。
フォードの工場を訪れたローウィが、そこの作業員に「いい仕事をありがとう」と言われるシーンは感動ものだし、社会の中でのデザインのあり方を考えさせられる、深い暗示だ。
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基本的に無駄話が多いので速読気味に読みました。
ただ軽薄な文章なだけに(?)ローウィーが生きた時代の空気がよく伝わった気がします。
18世紀から産業革命による工業製品の大量生産が始まり
その最初の国産博覧会として1851年にイギリスで英国万国博覧会が開催されました。
その展覧会での自国イギリスの出品作品のデザインの醜悪さに耐えられなかったウィリアム・モリスは
イギリスのデザイン改革、つまりアーツ・アンド・クラフツ運動を展開します。
しかしアーツアンドクラフツ運動は手仕事と機械との融合であり、あくまで主体は手仕事にある前時代的ものでした。
そこで1920年代ごろからドイツで機械を主体とし、大量生産品を前提としたデザイン改革運動であるバウハウスが起こります。
そういった西洋での歴史的なデザインの転換点の中でフランス生まれのレイモンド・ローウィーが新大陸アメリカでデザインを中心にすえた
何でも屋、インダストリアル・デザイナーとして七面六腑の活躍を繰り広げます。
つまりこの本はまじめにインダストリアル・デザイナーの秘法を探る書としてではなく
どのような時代背景のかなで職業としてのインダストリアルデザイナーが誕生したのかということを知るものだと思います。
話の構造としては
こういう問題があったんだ→オレはこうやって解決した→オレ、すごいでしょ
こういう考え方が主流だったんだ→おれはこういう新しい考え方を提案したんだ→オレ、すごいでしょ
という感じがしました。
ただ今に続くインダストリアル・デザイナーなるものの思考回路にどこか通じるところが
あるように感じる気もします。