サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

戦場の村 みんなのレビュー

文庫 第22回毎日出版文化賞 受賞作品 第11回JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞 受賞作品

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー6件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本

今のアメリカを見て思う

2003/03/03 05:26

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:spirit - この投稿者のレビュー一覧を見る

僕らの世代は戦争を全く知らずに生まれ、そして育った。
平和がずっと続く世の中ならそれでかまわないと思う。
しかし自分の身にふりかかる可能性が少しでもある限り、知る努力はすべきだと思う。

戦争をじかに経験した世代が日本でどんどん少なくなってきている以上、
僕らはもっぱらテレビや本などの媒体に頼らざるをえない。
だが、ここで一つ問題が生じてくる。
そういった媒体はとかく宣伝としてのデコレーションがされやすいことだ。
見る側の興味を引くための工夫が多すぎると思う。



報道の場合はセンセーショナルな映像を強調したり、
いたずらに不安をあおってみたり、
理屈で説明させるためにもっともらしい評論家を表に出したりする。
ドラマの場合はとにかく人の感情に訴えるための演出に余念がない。

これらの表現も必要だとは思う。
ある物事を捉え、理解するにはさまざまなものの見方を要すると思うからだ。

しかし、戦争というのはどこか人の領域を越えているもののような気がしてならないのだ。
その問題の根底を見つめるには、他人というフィルターを介した情報ではなく、
なるべく事実を忠実に映したものが必要だと思う。
感情論だけではきっと解決することはないのではないだろうか。



戦争関係の本や映画は結構目を通したが、
そういった意味ですぐれている本で、これは外す事ができないと思う。
都市の一般住民に始まり、農民、山岳民族、漁民、戦場の村、解放群(俗にいうベトコン)と、
あらゆる人の立場を静かに客観的に記しているからだ。
大げさな表現がなく、まっすぐ物事を伝える文章が書いてあるからこそ、
ジャーナリストの使命感が伝わってくるような気がする。
本文の一節を引用。

ベトナム戦争で、非戦闘員の一般民衆が無差別銃爆撃やテロの犠牲になっている、という声が起こって久しい。
「戦争はやめよ」とだけ叫んで、戦争の根源にあるものに眼を向けようとしない声と同様に、
「真の犠牲者は民衆である」とだけ叫んで、米軍も解放軍も、どっちもどっちだ、という態度の声は、
強盗と被害者の格闘を横で見物している傍観者と変わりはないと、基本的に私は思っている。
しかし、戦争の根源を一応別にして、表面的な民衆の犠牲者という点だけとりあげてみても、
果たして本当に「どっちもどっち」だろうか。
どこまで事実を確認し、一次資料を持った上で発言しているのだろうか。
ここで「全調査」と試みたのは、このような疑問を抱いたからであった。
そして、事実の示した結論は、「無差別爆撃」も「無差別テロ」も、
米軍および政府軍によるものが圧倒的に多いこと、解放軍による「無差別」攻撃は、
ないとはいえないにしても、決してわざとやったものではない、過ちによるものであるのに反し、
米軍や政府軍のそれは、明白にわざとやったものが多いこと……などであった。



実際にベトナムは行ってきた事もあるので、ベトナム戦争についてはいろいろ調べたが、
考えさせられる事が多い。
戦争を肯定する気はさらさらないのだが、自分がもしこの時代のベトナムに生まれたら、
武器を手にとってアメリカと戦っていると思う。
理屈も感情も受けつけない、厳しい現実がそこにあるからだ。

そして、今のアフガンやイラクに対するアメリカの姿勢を見るかぎり、
アメリカはベトナムでちっとも学んでいないと思う。
それに追従する我が国は恥ずかしいとも思う。
この件に関する日本の渇いた報道はなんなのだろうか。
そこにジャーナリズムはあるのだろうか。

読書はじめました

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

近代従軍記の最高傑作

2002/04/04 22:15

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:TALO - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、ベトナム戦争の折、サイゴン政府軍に従軍した著者によるルポであり、始終ベトナム一般市民、農民の側という立場を貫いている。最後は、解放軍の側にまで接触して取材にあたっており、ベトナム市民、農民の目から見た「ベトナム戦争」の実態が、見事に浮き彫りにされている。
 近年のアフガニスタンの戦争でも、このようなルポが出てくれれば、と思うのは私だけであろうか?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2006/03/12 14:34

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/01/06 20:56

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2016/10/14 12:19

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/02/05 13:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

6 件中 1 件~ 6 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。