紙の本
レトロな背景は大人向き?
2019/05/23 10:15
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プリンママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
倫理というテーマで哲学的要素を学生のコペル君とおじさんの目を通して伝える名作です。話は分かり易いですが、話しの舞台設定がかなり古く今の子供たちにはわかりにくい面も多いかもしれません。そもそも主人公は裕福で学業優秀、父の死によって生活が少し質素になったとはいえ、女中もいる恵まれた生活スタイル。大人が読めば人生の振り返りも含めて子供に読ませたい有意義な名著という位置づけでしょうが、子供視線では説教感が強く感情の共有化以前に内容理解に挫折しそうな感じでした。
紙の本
へそ曲がり
2018/12/18 00:52
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投稿者:ねずみごっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私のようなへそ曲がりはこの本を手に取ってはいけなかった。
最初にあとがきを読めば、当時の事情や著者の想いあっての物語だと、すんなりと読めたかもしれないが。
初老の今でもキツイのに、子供の頃に読んだらもっと抵抗があったと思います。
自分で世界の法則を見つける、探しだす好奇心のはじまりを、最初に報告した大人から10倍もの言葉であれこれ返ってきたら、やる気を失う※私の場合
ただ、、著者には黙って子供たちの成長を見守る時間がなかった。
良識ある世界が瓦解する前に、自分たちが信じるところの良識を、若い有望な子供たちに植え付ける、バトンを託す、決意を秘めた著者の気持ちが分かって、なんとか腑に落ちました。
でも…ごく一部の上流階級の育ちで、かつ良心的なリーダーになるべし、以外の子供たちは、本書を読みどんな感想文を書くのかな。
逆に引っかかって、一生のテーマになるのも良いかもしれません。
日本の歴史を多方面から知るのは本当に大切だと思いますから。
人類の歴史の大河の中で、辺鄙な小国だった日本が世界に対してなかなかの大きい存在感を良くも悪くも示したことを、是非当事国ということだけでなく他者の立場からも把握できるようになって欲しい。
そして常に友好的な関係を構築しようと各人が精一杯務めること。
それが本当の国際感覚を養うということだと本書を読んで感じました。
紙の本
今も昔も大事なもの。
2001/07/26 18:33
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kiss - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は日中戦争が始まった頃に書かれたもの。現在の私達とはかけ離れた暮らしをしている主人公、コぺル君が社会と自分を認識することを学ぶストーリー。物語は単純であるが、学ぶものはある。社会は現在よりものどかであるが、今の私達も人間的成長をとげる上で彼と同じように悩み、生きているように感じた。自分が未熟に感じてはがゆい人、またはすべて悟ったという人まで再認識の意味をこめて、物語上に登場し、彼の成長を促した「おじさんのノート」を読んでほしいと思う。
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登校拒否児童になりかけた小学校6年生の時に、母親が買って読み聞かせしてくれた想い出の一冊。
今でも何かがあると読んでしまうので、もう黄色く変色してます。
哲学的なもので、叔父さんとコペル君の手紙のやりとりが中心です。叔父さんの返答が優しいのですが、的確で本当にこういう大人はすごいななどと思って母親の朗読を聞いていました。
悩んでしまうことがあったら読んでみてください。
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烏兎の庭 第二部 書評 12.29.04
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto02/bunsho/copely.html
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ちょっと哲学。おじさんのノートには大切なことが書いてあって、読むとその時々になって必要な箇所が浮き上がる感じ。
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ずーっと読んでみたいなぁと思っていた本。二十歳を目前にしてやっと読むことができました。コペル君こと本田潤一という中坊君の生活の中での思索と、その考えたことを聞いたおじさんがノートにしたためた内容とが軸になっている。戦時色濃き昭和時代の少年少女むけの作品だ。印象に残っているのは「人間分子網の目の法則」のくだり。コペル君が身の回りにある物を題材に思考を突き詰めていく中で発見した法則で、私達が持っている物は生産過程の中で世界中のいろんな人の手を経ていて、それゆえ人間は世界中の顔も知らない人ともいろんな物を通じて網の目のように関わっているということを言っている。一人の人が生きている中で、色んな人に支えられていることを忘れちゃいけないよ、だから感謝をしなくちゃね、とおじさんは締めていた。なるほどねぇ。
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この本の良いところはコペル君と伯父さんとのやりとりを通じて、「人間は平等ではない」ということを全ての前提としつつ、そこで「恵まれた人間はどうあるべきか」という視点でもって話を進めているところ。
そこには、そこらへんに氾濫している、自己中心的な啓発本が持ち得ない、大局的かつ大義的な視点が存在している。絶対的良書。いつになっても読み直せる。
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小学生のときに読み、中学生のときに課題で読み 20過ぎてもう一回読んでみたかな
子供ができたら読ませたいと思った記憶がある。
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中学生の頃、担任教師に借りて読んだ本。簡単に言えば人生の教訓を書いた本だが、そんな言葉では括りきれない作品。
主人公のコペル君に対して、叔父さんは実にさまざまな言葉を与える。時には叱り、時には誉める。しかし一貫しているのは、コペル君に考えさせる叔父さんの姿勢だ。そこには、甘やかすだけではなく、子供を教え導く、真っ当な大人の姿がある。
大人になると、仕事上のミスなどでない限り、なかなか周囲の人間に叱られることはない。また逆に、手放しで誉められることもあまりない。しかしこの本を開くと、両親からただ愛情を享受するだけでよかった子供の頃に戻る。そして背筋を伸ばして、この本に教えてもらうのだ。
この作品に触れる時、私は未だコペル君のままだ。いつかは、叔父さんの立場で手に取ることができるのだろうか。
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これは、娘の中学校の先生が、入学記念に生徒全員に贈ってくださった本です。中高生のうちに読んでおくことをお勧めします。本当に良書です。
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我が青春の書
友情とはなにか、そして生きるとはなにか
コペル君の様に、考えながら生きる事を始めた頃に読みました。
物語の様に綺麗には生きられないけれど、人生は清々しいものであって欲しい。
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中学のとき先生が薦めていたから読んでみたけどそのときは訳が分からなかった。その後結構経ってからで読んでみた本。うーん、面白くない。
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とっても考えさせられる作品。
難しいような題だけれど、中学生でも読めるような簡単でストーリー性もあって分かりやすく、読みやすい。
何度再読しても、感じることはとっても新鮮。
一度、読んでみられては!?
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う〜ん、高校生の時に読んだけどあまり印象に残ってないな。道徳心について考えさせられた覚えはあるが…名書らしいし、また読み直そうかな。